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プログレッシブBBSの思い出_ピンク・フロイドmemorandum

  
【ピンク・フロイドについて語り合おう】
【プログレ、ジャケットの名盤】その他のログを読みながら
プログレッシブ・ロックとオールディーズの魅力再発見の日々……
〈ザ随筆〉での執筆記事も再録準備中.







ローラン・プティ振付、ピンク・フロイドの楽曲使用の『ピンク・フロイド・バレエ

モダンバレエのコスチュームで踊るステージです。

ローラン・プティ氏の構想は69年頃からで、当時ローティーンだった愛嬢がフロイドのレコードをかけていたので興味を持ったのだそうです。


初演は
フランスのマルセイユ、1972年11月20日 - 26日

 曲目

One Of These Days
Careful With That Axe, Eugene
Obscured By Clouds
When You're In
Echoes

翌年の
パリでは、73年1月13 - 14日、2月3 - 4日に、フロイドの生演奏つきで上演されました

Photo: Nick Mason's Book『Inside Out』P.176
Publisher: Weidenfeld & Nicolson First Edition: 9. 30, 2004


およそ30年後の2004年2月には、東京で復活。
このときは、牧阿佐美バレヱ団と主にフランスからの客演ダンサーがステージを彩っています。
曲目は初期のものに『狂気』『ザ・ウォール』からの何曲かが加わり、上演時間も長くなって2部構成(ただし「エコーズ」は70年代には全曲をそのまま使用するステージでしたが、このときからPart1とPart2に分断されています)。


この
『ピンク・フロイド・バレエリニューアル版は、翌年の2005年に東京とパリで再演され、その後、2009年6月のミラノや2010年4月のアテネなどでも上演されました。


リニューアル版の曲目

......Part.1......
Run Like Hell
(from "THE WALL")
Money
Is There Anybody Out There?
Nobody Home
Hey You?
One Of These Days
Careful With That Axe, Eugene 
Obscured By Clouds
When You're In
The Great Gig In The Sky
......Part.2......
Echoes part1
Run Like Hell
 (from "THE WALL-LIVE EARLS COURT 1980-1981")

Echoes part2
One Of These Days (
for Curtain Call)




70年代のパリ公演ハイライト+インタビュー

Pink Floyd Ballet - Paris January 1973 (05:03)
フロイドの演奏シーンを見ることができる貴重な映像。
インタビューの場面では、ローラン・プティ氏の隣でデイヴ・ギルモアがフランス語で答えています。
そういえばデイヴは、フロイド加入前に在籍していたバンド、ジョーカーズ・ワイルドの一員として、フランスのクラブ回りをしていたことがあったのでした。

その頃のフランスツアーでは、盗難に遭ったりギャラをまともにもらえなかったりで、経済的にはいつもピンチになっていたそうです(ファッションモデルのアルバイトをしていたのもそのためでした)。
66 - 67年のある日、フランスのとあるホテルで
は、ジョーカーズ・ワイルドが宿泊代を払えなくなってこっそり逃げてしまうということがありました。数年後のある日、フロイドの一員としてそのホテルに泊まったデイヴは、彼の顔を覚えていた支配人から過去の宿泊代を請求されたということです
(参照資料:マイク・ワトキンソン&ピート・アンダーソン著 小山景子訳『クレイジー・ダイアモンド/シド・バレット』2001 水声社 )
"数年後"の、フランスでのフロイドのライブ歴。
70年1月8月9月、71年6月、72年11月、73年1月2月(ピンク・フロイド・バレエ)……。



フランス公演の1曲目。

"Careful with That Axe, Eugene" - archives 1972 - 1973 (04:15)
けっこう有名なブートレグにも収録されている1972年の公演。
この映像の後半は、
ロジャーの叫びのあと、フロイドの演奏する73年の公演につながれてゆくという編集です。

そういえば、ベストヒットUSAでも、複数のライブをつないで聴かせる
編集映像が時折オンエアされます。たいていは往年のライブと近年のライブをつないでしまうのでギャップが大きいのですが、先日11月20日のカイリー・ミノーグ「ロコモーション25周年版はよくできていたというか、ありがちのアイドル→セックスシンボル→同世代のアイドルへの成長というものでしたから爽やかな感動がありました。


東京再演時のパフォーマンス。

東京国際フォーラム "Hey You" October 2005 (04:11)
草刈民代さんは、前年の東京初演時には「虚空のスキャット」に登場していました。
そういえば彼女は、最近はすっかり女優業が板についてきましたね。テレビのリポーターのお仕事なんかもしていて、そのときには訪問先のお宅で「バレリーナ だったから正座はしないんです」とか言っていたのに、別のコントみたいな番組ではお葬式のお部屋で正座しているシーンもあったりするのですが。


アテネ公演 オープニングと
カーテンコール
Megaron Athens Concert Hall
"Run Like Hell" "One of These Days"April 2010 (09:54)

これもテレビでオンエアされた映像です。
そういえば、2004年の東京公演も三ヶ月後にNHKでの放映がありました(華道家の假屋崎省吾氏がゲスト解説者)

わたしがNHKホールで見たそのときのカーテンコールでは、ローラン・プティ氏が何度もステージに現われました(当時80歳)
ブラックのラフなシャツスタイルで、並んで立つダンサーたちの脇を歩きながら、ひとりひとりの肩や髪に置かれる手、「おつかれさま」を語りかける姿、
カーテンコールの一段落ごとに両手で投げキッス、その両手を合わせながらの日本風のお辞儀……客席の右端にも左端にも向けられる笑顔の目線が、いまでもあざやかに思い浮んできます。
この2010年のギリシア公演では、ローラン・プティ氏
は存命中でしたがステージには姿を見せていないようですが、本当にすてきな方でした。

晩年のプティ氏(2011年7月に他界)は、草刈民代さんのご主人でもある周防正行監督の映画『ダンシング・チャップリン』(2011年4月公開) の振付も担当しています。

フランスの巨匠振付家、ローラン・プティのバレエ作品『ダンシング・チャップリン』を周防監督が映画化するまでを追った前編のドキュメンタリーと、『ダンシ ング・チャップリン』本編の二部編成で構成されている。チャップリンを演じるのは、プティが長年信頼を寄せるルイジ・ボニーニ、『街の灯』の盲目の花売り 娘など、ヒロインを演じるのは、プライベートでも周防のパートナーである草刈民代。ドキュメンタリーでは、現役を引退した草刈とルイジが再会を喜んで抱き 合う姿やインタビューなど、貴重なオフ・ショットが満載で、バレエ・ファンは必見。





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