ピンク・フロイドのメンバーには猫好きが多かったようですが、彼らの曲に貢献しているのは、やっぱり犬のほうですね。
「Dogs」。
作詞はロジャー、作曲はロジャーとデイヴ。
『アニマルズ』発売の2年前からライブで演奏してきた曲ですが、当初のタイトルは歌詞の最初の部分「You Gotta Be Crazy」でした。
作詞はロジャー、作曲はロジャーとデイヴ。
『アニマルズ』発売の2年前からライブで演奏してきた曲ですが、当初のタイトルは歌詞の最初の部分「You Gotta Be Crazy」でした。
You gotta be crazy, you gotta have a real need.
You gotta sleep on your toes, and when you're on the street,
You gotta be able to pick out the easy meat with your eyes closed.
………
Who was born in a house full of pain
Who was trained not to spit in the fan
Who was told what to do by the man
Who was broken by trained personnel
Who was fitted with collar and chain
クレイジーになるんだ、本当に必要なものを手に入れるんだ。
眠るときも油断しちゃだめだ、街に出た時には、
目をつぶっていてもカモを見つけ出せるようにするんだ。
(中略)
苦しみに満ちた家に生まれたのは誰だ
ファンにツバを吐かないよう仕込まれたのは誰だ
その男にやり方を教わったのは誰だ
訓練担当者にしつけられたのは誰だ
首輪と鎖をつけられたのは誰だ
眠るときも油断しちゃだめだ、街に出た時には、
目をつぶっていてもカモを見つけ出せるようにするんだ。
(中略)
苦しみに満ちた家に生まれたのは誰だ
ファンにツバを吐かないよう仕込まれたのは誰だ
その男にやり方を教わったのは誰だ
訓練担当者にしつけられたのは誰だ
首輪と鎖をつけられたのは誰だ
アニマルズ・ツアーの終盤に近いカナダの公演では、この歌詞の一部と連動するような出来事がありました。
かつての大ヒット曲「原子心母」や「エコーズ」をライブでやらなくなったことに不満を持つファンたちが、曲の演奏が始まってもおしゃべりを止めないみたいなあからさまな態度をみせていたので、ロジャーが怒りの言葉をマイクで訴えているのです(この様子は当日のブートレグでも聴くことができます)。
そして、どの曲を演奏した後なのかは不明ですが、怒りの収まらないメンバーたちを代表するかのように、ロジャーが最前列のファンに手招きをしてつばを吐いたということです(ブートレグメーカーの解説案内にはもう少し詳しく載っているかも)。
かつての大ヒット曲「原子心母」や「エコーズ」をライブでやらなくなったことに不満を持つファンたちが、曲の演奏が始まってもおしゃべりを止めないみたいなあからさまな態度をみせていたので、ロジャーが怒りの言葉をマイクで訴えているのです(この様子は当日のブートレグでも聴くことができます)。
そして、どの曲を演奏した後なのかは不明ですが、怒りの収まらないメンバーたちを代表するかのように、ロジャーが最前列のファンに手招きをしてつばを吐いたということです(ブートレグメーカーの解説案内にはもう少し詳しく載っているかも)。
アニマルズツアーのライブ映像はあまり残っていないようで、画質のよいものはみつかっていません。でも、同時期のライブ音源と組み合わせた映像がありました。
曲が「Dogs」だからなのか、最初のほうは犬そのほかの動物の映像と組み合わせる編集になっています。
Pink Floyd - Dogs 1977 In the Flesh - Part 1 (09:53)
includes "Pigs on the Wing 1"
Pink Floyd - Dogs 1977 In the Flesh - Part 2 (09:39)
ロジャーが観客との壁を感じたアニマルズツアーから10年後。
アルバム『鬱』に、「Dogs Of War」が登場します。
詞と曲は、デイヴがアンソニー・ムーアの手を借りて作りました。アンソニー・ムーアはキャリアの長いミュージシャンで、後にリチャード・ライトの『Broken China』でプロデュースもつとめています。
Dogs of war and men of hate
With no cause we don't discriminate
………
For hard cash, we will lie and deceive
Even our masters don't know the webs we weave
One world, it's a battleground
One world, and we will smash it down
One world... one world
戦禍という戦場の犬たちに、憎しみ合う人間たち
オレたちはワケもなく差別はしない
(中略)
金のためならオレたち嘘も偽りもお手のもの
御主人様たちだってオレたちがどんな罠を企むか知りはしないんだ
一つの世界、それは戦場だ
一つの世界、オレたちはそれをぶち壊す
一つの世界、一つの世界
(肥田慶子訳『ピンク・フロイド詩集』より)
なんとなく傭兵の立場を連想する詞ですが、犬を通していろいろな立場を象徴しているというところでは、「Dogs」と近いものがありそうですね。
TV中継されたこのライブ映像にも、犬がたくさん登場します。
ステージの円形スクリーンで使われています。
Pink Floyd - Dogs Of War 1989 Live in Venice (07:49)
それから、かつてのリード・ヴォーカルとして、この子の活躍も忘れてはいけませんね。
ポンペイのライブのワンシーン。
このボルゾイはリックの愛犬です。
このボルゾイはリックの愛犬です。
『Meddle/おせっかい』の「シーマスのブルース」が、デイヴのハーモニカによるインストにリメイクされたのでした。
作詞作曲は、ニック、デイブ、ロジャー、リックの4人名義。
I was in the kitchen
Seamus, that's the dog, was outside
Well I was in the kitchen
Seamus, my old hound, was outside
Well you know the sun was sinking slowly
And my old hound-dog sat right down and cried
ぼくは台所にいた
犬のシーマスは外にいた
ぼくは台所にいたんだ
老いぼれ猟犬のシーマスは外にいた
太陽がゆっくりと沈んでいくとね
うちの老いぼれ犬がうずくまって泣くんだよ
犬のシーマスは外にいた
ぼくは台所にいたんだ
老いぼれ猟犬のシーマスは外にいた
太陽がゆっくりと沈んでいくとね
うちの老いぼれ犬がうずくまって泣くんだよ
(今野雄二訳『おせっかい』紙ジャケットの対訳より)
オレは台所にいた
シーマスは、犬のことだけど、外にいた
そう、オレは台所にいた
シーマスは、オレの昔からの飼い犬(ハウンド・ドッグ)だけど、外にいた
太陽はゆっくりと沈んでいった
オレの飼い犬(ハウンド・ドッグ)は、じっと座って吠えていた
シーマスは、犬のことだけど、外にいた
そう、オレは台所にいた
シーマスは、オレの昔からの飼い犬(ハウンド・ドッグ)だけど、外にいた
太陽はゆっくりと沈んでいった
オレの飼い犬(ハウンド・ドッグ)は、じっと座って吠えていた
(肥田慶子訳『ピンク・フロイド詩集』より)
今野さんのは、犬の年齢を気にかけていて思いやりの情愛を感じさせます。肥田さんの思いやりは、犬とのつきあいの深さを印象づける訳しかたに表われています。深読みすると、犬ではなく身近な人間関係を象徴的に表現しているようなところもありますね。
「マドモワゼル・ノブス」では歌詞は出てきませんが、どのようなことを歌っていたのでしょうか……。
Mademoiselle Nobs - Pink Floyd 1971 Live at Pompeii (02:16)
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