テーマ限定の好きなアルバムジャケット、ベスト5の続きです。
前回は「イケメン・ジャケット60s70s」でしたが、今回は、変型LPジャケット。
ここで言う変型とは、正方形ではないものを意味します。
ZEP初期のクルクル回すとちがう絵が出てくる『Led Zeppelin III 』とか、由緒ありげなアパートの個々の部屋の窓が開けられる『Physical Graffiti』とかは、ギミックのジャケットという分類になります(ストーンズのジッパーやアリス・クーパーのショーツなどもそうです)。これらは、いちおう四角形なので、今回の変型ベスト5には入っておりません。
ちなみに、「オリジナルよりカッコいい別バージョン…ジャケット勝手にベスト5シリーズ(2)」で登場した、Gentle Giant "Octopas" 米国盤のタコの瓶詰めは、正方形じゃなくて瓶や蓋のくびれたところなんかを再現していますから、変型ジャケットになります。
では、ザ掲示板のスレッド「プログレ、ジャケットの名盤」のログから、引用します。
今回もログの合間に画像をはさむことにします。
[99] ナガフキン 2004/04/28 12:44
>>97>>98
またまたフォローありがとう。なかなかいいコンビじゃん(失礼)。
体力は断然はるかさんの方にかかってるけど(ごめんね)。
<変形ジャケ の5枚>
・・・これはアルバム自体が正方形じゃないってのに限定しました。
(1) grand funk rail road "e pluribus funk"
銀貨。きれい。
「フット・ステッピン・ミュージック」はライブのオープニングで使われてたな。
なんとなく全体におとなしめなんで影薄いですね。僕は'70のライブが好き。are you ready!
(2) small faces "oguden nut gone flake"
たばこのカンカン。
有名な傑作だけど僕はあんまり好きじゃない。ロック的迫力がない。
そのあとのハンブル・パイの方が好き。
(3)raspberries "side 3"
籠に入った木苺。
確か3枚目あたり。
彼らにはフルーツの匂いのするジャケもあったっけ。
このエリック・カルメンのグループ、シングル向けみたいで「ベスト・アルバム」が1番いい。
(4) family "bandsatand"
テレビセット。
このしぶーいグループ、結構ギミックスジャケ多し。
これはジョン・ウェットン参加の傑作。
僕はプログレっぽいデビュー盤がお気に入り。
(5) alice cooper "billion dollar babies"
札入れ。ほぼ正方形だけど角が丸めてあるんで・・・。
アリス・クーパー大好き! このLPが1番好き。
ビデオ持ってるけど、彼、意外に素顔はまじめなんだよね。
後、絶対いろいろあるだろうけど僕が実際に手に取って聴いたことのある物に限定してるんで範囲がせまーいです。
(ここで、はるかさんなら汗流してる絵文字が入ります。)
みなさん紹介してくださーい。
[100] ナガフキン 2004/04/28 13:29
ジャケで悲劇的に損したグループ・・・・「ビーチボーイズ」!
ブライアンウィルソンは、ジョン、ポール、そしてフィルスペクターと肩を並べる天才です。
[102] VOW 2004/04/29 10:44
リクエスト!
元プログレ四天王でソロ活動のベスト10やって!
ベスト5でもいいよ。
[103] the54 2004/04/29 13:06
>>100
ビートルズのプレッシャーでつぶれたとされてますがヤクチュウでは?。
シドバレットも気の毒でした。
しかしブライアンは復活しました。
[104] ナガフキン 2004/04/29 14:09
ブライアンウィルソンはグループの作曲、作詞、プロデュースをたった一人で背負っていた。
そして少年時代からの父親恐怖症が原因で、かなり精神的にひ弱な人物だった。
その中でヒット曲を作らなきゃ、ビートルズみたいに売れなきゃ、というものすごいプレッシャーに負けて、
ドラックに走ってしまった。 兄弟、いとこたちはそんな彼を理解しない。
彼の自伝は涙なしでは読めません(泣)。
その後何とかという(ごめん)有名な医者の手で、長い苦闘(闘病)の末立ち直ったのでした。
最近はコンサート活動もしてて(幻の「スマイル」復活)めでたしめでたしというところですか。
……という感じで、ログはさらに続いていくのですが、この直後からわたしは個人的に忙しかったりして、何日かの間、このスレッドを含むザ掲示板には参加することができませんでした。
わりとすぐに復帰したのですが、その頃にはもう別の話題で盛り上がっていて、わたしもそちらへのレスを優先しようと考えましたから、変型ジャケットの件についてはレスを出しそびれてしまったのです。
そんなわけで、今回の変型ジャケット編は“書下ろし”の感想コメントになります。
(1)GFR "E Pluribus Funk/戦争をやめよう" 1971
その後楽園ライブの後にリリースされたのが、この5枚目のアルバムなのです。
後楽園ライブの前に出た『サバイバル』がいまひとつパッとしなかったこともあってか、エンボス加工の銀貨をパッケージにするという、気合いの入った1枚でした。
アートワークとデザイン担当のCraig Braunは、Joe Cocker『Mad Dogs & Englishmen』(1970)、Quincy Jones『Smackwater Jack』(1971)でもデザインを担当しました。同じ時期には 「オリジナルよりカッコいい別バージョン…ジャケット勝手にベスト5シリーズ(2)」で登場した、ローリング・ストーンズの『Sticky Fingers』(1971)のデザインにも加わっています(アンディ・ウォーホルがイラストと写真を担当した英国盤)。
(2)Small Faces "Oguden Nut Gone Flake" 1968
スモール・フェイセスは、(ロッド・スチュアートやロン・ウッドが在籍した)フェイセスやハンブル・パイの前身なんですけど、ザ・フーと並ぶモッズ・ムーブメントの代表的なバンドでした。「Lazy Sunday」や「Happiness Stan」などの名曲が詰まったこの缶ジャケットは、かなり売れたんじゃなかったかしら。
イラスト担当は、P. Brown。
この方は、本業はミュージシャンだったのでしょうね。作曲家やアレンジャーとしての仕事が結構あるんです。Elvis Presley『Raised on Rock』(73)、Robert Palmer『 Some People Can Do What They Like』(76)、Rosetta Stone『Rock Pictures』(77)等で、Composerとしてクレジットされています。
(3)Raspberries "Side 3" 1973
これは3枚目のアルバム。GFRと同じキャピタルレコードでプロデューサーも同じらしいんですが、ラズベリーズのこの変型ジャケットも有名ですね。
ラズベリーズといえばエリック・カルメン。
「さよならは云わないで」「明日を生きよう」などのシングルヒットを覚えていらっしゃる方も多いと思うのですが、デビューアルバムには木苺の香りのするステッカーが付録についていたそうです。
この『Side 3』、バンド名と同じ『Raspberries』というアルバムとデザインが酷似しているのですが、ジャケットのデザインと写真は同じひとが担当してるようです。Rod Dyerという方で、同じ73年には、Jackson5『Skywriter』、 Bob Marley & the Wailers『Catch a Fire』などでデザインを担当しています(いずれもこういう変型ではなく普通のポートレート系です)。
余談になりますが、ラズベリーって、日本ではデパートの食品コーナーか果物専門店でもないとなかなか手に入りにくいんですよね。
わが家の庭には一時期、薄いオレンジ色の実がなるラズベリーが植えられていたこともあるので、採れたてのを毎日デザートにしていたこともあります。でも、日当たりがいまいちだったせいでしょうね、二年ぐらいで枯れてしまいました……。
(4)Family "Bandsatand" 1972
ジョン・ウェットンが在籍していたファミリーです。彼は、モーガル・スラッシュ、ファミリー、キング・クリムゾン、ロキシー・ミュージック、ユーライア・ヒープ、ブライアン・フェリー・バンド、U.K.、ウィッシュボーン・アッシュ、エイジア、ウェットン・マンザネラ……といった、たくさんのバンドに在籍していましたから、渡世人のような感じもしますけど、現在はASIAに復帰してますね。
ファミリー6枚目のアルバムになるこの『Bandsatand』、レトロなテレビが何ともなつかしいイメージです。
デザインは、ジョン・コッシュ(John Kosh)。ファミリー5thアルバム『Fearless』も担当してます。
もとはブック・デザイナーだったというジョン・コッシュの初仕事は1969年、アシスタントで参加した『アビィロード』。
次の『レット・イット・ビー』で有名になりますが、ビートルズのジョン、リンゴ、T.レックスのマーク・ボランのように、バンドとソロの両方でデザイン担当になってるケースもあります。
リンダ・ロンシュタット『Simple Dreams』(77)も素敵なんですけど、リンダのアルバムを70年代から90年代までずっと手がけているのも、このひと。
グラミー賞でアルバムカバーアート部門の受賞もしている超売れっ子デザイナーですから、他にもたくさんのミュージシャンの名盤を手がけています。
ジョン・コッシュだけで長文記事が書けそうなくらい、たくさんあるんですよ。
(5)Alice Cooper "Billion Dollar Babies" 1973
アリス・クーパーって、グラムロックの時代にメジャーになったような感じなんですけど、彼の奇抜なメイクの後継がKISSになったんじゃないかと思えます。
この『Billion Dollar Babies』のプロデューサーは、ボブ・エズリン。彼は初期のアリス・クーパーのほかに、『Destroyer/地獄の軍団』前後からKISSのプロデュースもやっています。
どういう経緯で縁ができたのかは失念しましたが、エズリン氏は『The Wall』以降のピンク・フロイドのプロデューサーでもあるのです。エズリン氏はほかにも色々なミュージシャンのプロデュースをしているのですが、著名なのはやっぱり、この三者でしょう。
で、この『Billion Dollar Babies』。
アリス・クーパーの6枚目のアルバムです。「10億ドルの赤ん坊たち」というのはビッグスターになったアリス・クーパー自身の投影像なんでしょうね。いちおうコンセプトアルバムになっています。
お財布のデザイン担当は、Pacific Eye & Ear。
1972年に設立されたデザイン事務所で、現在は創設者Ernie Cefaluの名前でお仕事してるみたいです(ヒプノシスの中心人物だったストーム・ソーガソンみたいなポジションではないかと思われます)。
Pacific Eye & Earの名義でデザインを手がけたアルバム……
Jefferson Airplane『Long John Silver』(72)
Grand Funk Railroad『We're an American Band』(73)
Black Sabbath『Sabbath Bloody Sabbath』(73)
たくさんあるので、きょうはこのぐらいにしておきます(今現在Ernie Cefaluさんについての日本語の資料がないので、そのうちまとまった時間ができたら、じっくりと……)。
この『Billion Dollar Babies』のプロデューサーは、ボブ・エズリン。彼は初期のアリス・クーパーのほかに、『Destroyer/地獄の軍団』前後からKISSのプロデュースもやっています。
どういう経緯で縁ができたのかは失念しましたが、エズリン氏は『The Wall』以降のピンク・フロイドのプロデューサーでもあるのです。エズリン氏はほかにも色々なミュージシャンのプロデュースをしているのですが、著名なのはやっぱり、この三者でしょう。
で、この『Billion Dollar Babies』。
アリス・クーパーの6枚目のアルバムです。「10億ドルの赤ん坊たち」というのはビッグスターになったアリス・クーパー自身の投影像なんでしょうね。いちおうコンセプトアルバムになっています。
お財布のデザイン担当は、Pacific Eye & Ear。
1972年に設立されたデザイン事務所で、現在は創設者Ernie Cefaluの名前でお仕事してるみたいです(ヒプノシスの中心人物だったストーム・ソーガソンみたいなポジションではないかと思われます)。
Pacific Eye & Earの名義でデザインを手がけたアルバム……
Jefferson Airplane『Long John Silver』(72)
Grand Funk Railroad『We're an American Band』(73)
Black Sabbath『Sabbath Bloody Sabbath』(73)
たくさんあるので、きょうはこのぐらいにしておきます(今現在Ernie Cefaluさんについての日本語の資料がないので、そのうちまとまった時間ができたら、じっくりと……)。
『Billion Dollar Babies』のジャケットのおもしろさも、ここではたくさんの写真といっしょに詳しく解説されていますので、興味のある方はどうぞごらんください。
アリス・クーパーのショックロック紙ジャケ日記 2011.11.11
http://blog.wmg.jp/wmlife/archives/2011/11/11212618.html
アリス・クーパーのショックロック紙ジャケ日記~その3
http://blog.wmg.jp/wmlife/archives/2011/12/02193450.html
LPジャケットを解体して紙ジャケを作るプロセスとしては、今回のイントロでお話したZEPの2枚も含めて、さまざまなミュージシャンの名盤が登場しています。
紙ジャケのお好きな方には、ご一読をおすすめします。
参考資料:
ストーム・ソーガソン&ロジャー・ディーン編
『レコード・ジャケット・カタログ』(講談社 1979)
allmusic http://www.allmusic.com/
関連記事:
ヒプノシス→ロックファン観光名所…ジャケット勝手にベスト5シリーズ(1)
オリジナルよりカッコいい別バージョン…ジャケット勝手にベスト5シリーズ(2)
イケメン・ジャケット60s70s…ジャケット勝手にベスト5シリーズ(3)
きょうでブログを始めてから6ヶ月になります。
いつもコメントやメッセージをくださっているみなさま、
どうもありがとうございます。
3ヶ月前にこのブログに書いた、ひとまず次の目標でさらに3ヶ月
というのを、なんとか達成できました。
次は1年目をめざします……できるかどうかわかりませんが……
今後ともどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m










