2012-08-07 執筆
2013-04-01 更新
画像およびインタビュー内容の引用と感想を追加
昨年、2012年の7月17日のことになりますが、BS朝日/テレビ朝日系列の深夜番組、ベストヒットU.S.A.に、スティーブ・ハウが登場していました。2013-04-01 更新
画像およびインタビュー内容の引用と感想を追加
TVで彼を見るのは、5年ぶりでした。
ASIA復活ライブをWOWOWで見て以来…（ASIAのお話はまたいずれ）。
YESとしては9年振りの来日公演は4月でしたから、そのときのものと思われますが、インタビューのような、話をする彼を見たのは初めてに近いような感じで、しみじみするやら、でもやっぱり、うれしかったです。
このときの録画を保存しそこねていたのですが、インタビュー内容（小林克也氏との対談。日本語字幕）をテキストに書き起こして2chにアップしてくれた方がいらしゃいました。番組を見られなかったファンのために、です。
もういちど見たいと思っていたわたしにも、とってもうれしいログでした。
というわけで、2chスレッドデータ収録サイト“ログ速”のデータから、該当部分を引用紹介させていただきます。
スレッドのログはオリジナルのままですから、文字数の都合により何回かの投稿に分かれています。
【師匠】スティーブ・ハウ (3)【YES・ASIA】 | ログ速 より
http://logsoku.com/thread/awabi.2ch.net/progre/1293810421/234-
234 ： 名無しがここにいてほしい[] ： 投稿日：2012/07/20 03:21:11 ID:mca0bZYT [1/2回]
民放BS映らないウチは今夜を楽しみにしてたのに、ゴルフで潰されてる！
どなたか内容少し詳しく書いて頂けませんか、お願いします
235 ： 名無しがここにいてほしい[] ： 投稿日：2012/07/20 03:22:30 ID:mca0bZYT [2/2回]
234はベストヒットUSAのハウ氏インタビューの事です
（中略）
242 ： 【2.7m】 ： 投稿日：2012/07/29 03:36:33 ID:vMJ8Syqh [1/6回]
>>234
遅れてごめんよ
(2012/4/16収録)
か「さぁ、それではゲストを紹介します」
「この方は、日本でいうと人間国宝に当たる様な人です」
「1960年代はYESのメンバーとして、えー、一つの時代を作りました」
「そして、80年代になるとASIAというグループ」
「そして、また、違う時代を作った人です」
「こないだ誕生日を迎えたばかりですけれども、えー、元気で！活躍しております」
「来日の際、話を伺おうという訳です」
243 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/29 03:42:07 ID:vMJ8Syqh [2/6回]
(以下英語での会話)
か「ようこそ」
す「こちらこそお招きありがとう」
(二人が握手をかわす)
か「スティーヴと呼んでいい？僕の方が少し年上だし」
す「もちろん(師匠声を出して笑う)」
か「誕生日を迎えたばかりだね」
す「65才になったよ」
か「健康に問題はない？」
す「今のところは大丈夫だ。元気にやってるよ」
244 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/29 03:48:54 ID:vMJ8Syqh [3/6回]
か「練習を欠かさないとか？」
す「いや、繰り返しになるだけだから練習はしないんだ」
「気の向くままに演奏し、よく食べ、よく眠り、よく考える事さ」
「頭を使う事はとても健康にいいんだ」
「君も健康そうだから思考回路をよく使っているんだね」
か「ありがとう(笑)」
「ところで初めて日本で演奏したのは1972年だったかな？」
「渋谷公会堂でYESのライヴを見たんだ」
「確かウェイクマンにアンダーソン、スクワイアだった」
245 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/29 03:56:37 ID:vMJ8Syqh [4/6回]
す「ホワイトもだ。あの時は…そう、1973年だったと思うが…」
「『Tales from Topographic Oceans』というアルバムが出た直後だったよ」
か「目を閉じるとステージの照明が浮かんでくるよ」
「リックは床まで届きそうな長髪だし、君のかき鳴らしてたギターは…」
す「大きなジャズギターだった」
か「とてもクリエイティブな時代だったよね」
す「そう。60年代後半はあらゆる芸術的なものを自分の中で融合できる最初のチャンスだった」
246 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/29 04:04:20 ID:vMJ8Syqh [5/6回]
す「以前は音楽は完全に分かれていた。ジャズ、フォーク、クラシック、ロックってね」
「70年代にはデザイナーも偉大なミュージシャンから受けた影響を自らに吸収していたよ」
か「あらゆるジャンルの融合だね」
す「その通りだ。全てが融け合って美しかったよ。虹のようにね(笑)」
か「そう、虹だよね。そして音楽は進化を遂げていった訳だね」
247 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/29 04:09:41 ID:vMJ8Syqh [6/6回]
す「そう、自分たちだけの独特の曲を作りたくて積極的にコラボしたよ」
「コラボはイエスやエイジアの鍵と言えるし、グループの要だった」
「よく自分が全部仕切っていると思いがちだが、他のプレイヤーたちと協調することで」
「グループ内に新たな力を生むことが出来るんだよ」
(前半終了)
(2003年、YESのHeart of the Sunriseのライヴが流れる)
248 ： 名無しがここにいてほしい[] ： 投稿日：2012/07/29 19:07:27 ID:fgKtTcCK [1/2回]
>>242－>>247
貴方はなんて素晴らしいんだ！感謝の念に絶えないよ！
是非とも後半もお願いします。余裕のある時で構いません。 ﾍﾟｺﾘ m(__)m
249 ： 名無しがここにいてほしい[] ： 投稿日：2012/07/29 19:09:34 ID:fgKtTcCK [2/2回]
>>241もありがとう。
250 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 00:03:48 ID:P/tSZTzm [1/1回]
『Tales from Topographic Oceans』というアルバムはまだ出てないよ。
251 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 00:12:37 ID:Lzi1gf2v [1/7回]
>>248-249
いえいえ
す「エイジアで三度目のリユニオン・アルバムを出したんだ。
2006年に再編成し、こうして来日して皆に喜んでもらえる事が本当に嬉しいよ
それから『Phoenix』『Omega』とリリースし、最新作は『XXX』
ローマ数字で30を意味するアルバムだ。エイジア結成から今年で30年だからね
『Omega』と同じくマイク・パックスマンをプロデューサーに起用している」
か「今でも厳しくやってるの？アルバム製作の緊張感とか」
す「それはあらゆる問題をまとめる役割のプロデューサーにかかっているね」
252 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 00:14:16 ID:Lzi1gf2v [2/7回]
す「イエスでのトレヴァーも、エイジアでのマイクも中心で糸車のように動くんだ
俺やジェフのやる事に気を配ってくれ、全員が最高の結果を出せるように配慮してくれたよ
最終的には彼が全てをコントロールする
俺はトレヴァーやマイクに相談するし、彼らも俺の意見を尊重してくれて
他の意見に対してもうまく取り入れようと努力する
プロデューサーってこう言ってくれる役割なんだ
《グループは君のでも、俺のでも、ジェフのでも、クリスのものでもなく、皆のものだ》って」
253 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 00:16:07 ID:Lzi1gf2v [3/7回]
す「いわば、キッチンのあらゆる食材を上手く使いこなすシェフなんだよ
パスタにしても、トマトを入れたい人もいれば、ニンニクを控え目にしたい人もいる
そんな異なる意見を上手にさばくように音楽を巧みにミックスする
シェフがメニューを決めるようにプロデューサーはビジョンを示して、素晴らしいアルバムになるのさ」
(中盤終了)
(ASIA、Faithfulのプロモ)
254 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 00:17:39 ID:Lzi1gf2v [4/7回]
か「1970年代初頭の君たちは野心に満ちていたでしょう？
時代の牽引役で全ての頂点にいたよね
今も当時と変わらず野心を持ち続けているの？」
す「君の言うように自分を最高の手段で表現するにはどうすればいいか
イエスやエイジアでも、個人でも素晴らしいギタリストでいたい
俺は何でも弾くギタリストで、単にブルースだけ弾けるんじゃなく
フォークやジャズにも捉われずにごちゃ混ぜのサウンドを演奏してきた。あらゆるジャンルのミックスだ
偉大なギタリスト、チェット・アトキンスの影響が大きいね」
255 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 00:19:18 ID:Lzi1gf2v [5/7回]
す「彼は様々な演奏スタイルを持っていて本当に偉大なプレイヤーだと感銘を受けたんだ
異なるジャンルを一つにミックスするにはバランスがとても大事だが
それがインスピレーションにもなるし、感性を研ぎ澄ます秘訣でもある
だからエイジアやイエスの新作も新たな気持ちでやれるよ
さっきも言った通り思考回路を使う事は何よりも肝心だ
現状を当たり前の事と思わず、常に追及する事が大事なんだ
何にインスパイアされるか考える事、誰でもやれるしね」
256 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 00:21:35 ID:Lzi1gf2v [6/7回]
す「生き抜くんだ！掴み取れ！世の中と闘う気持ちでね」
か「勇気づけられたよ(笑)」
「スティーヴ、今日はありがとう」
(二人が握手をかわす)
す「こちらこそ、君と素晴らしい話が出来てとても感謝しているよ」
～終了～
（中略）
259 ： 名無しがここにいてほしい[] ： 投稿日：2012/07/30 18:51:46 ID:IKFbP06Y [1/1回]
>>251－>>256
本当にどうも有難うm(__)m
とても楽しく拝読しました。
わざわざ書き起こしてくれたんですよね？
スティーブかなり饒舌に語ってくれたんですね。
年に２度来日とは、親日家はたまた日本が一番歓迎してくれるか
260 ： 名無しがここにいてほしい[sage] ： 投稿日：2012/07/30 21:21:11 ID:Lzi1gf2v [7/7回]
>>259
いえいえ
テレビで見たことをそのまま書いただけですから
改めて消化する様にインタビューを楽しめました
あれだけ師匠から言葉を引き出した克也さんは凄いと思います
しかし、いろんな事があるから来日は嬉しいですね
このときのインタビューで、わたしも、小林克也氏の偉大さについて再認識しました。
もちろん、スティーヴ・ハウ師匠の偉大さもです。
そんなわけで、このインタビュー内容を読んでいるうちにYESがなつかしくなり、テーマ【YES/CLOSE TO THE EDGE】に別記事「YES、長文の多いなごやかなスレッド」を書きました。
なお、今回は2chスレッドのご紹介になりましたが、わたしが書き込んだことのあるスレッドは、洋楽板のピンク・フロイドだけです。時期もごく限られていて、2005年の冬と初秋の短期間だけ。
そのときはザ掲示板のほうでサーバ障害があり、何日かのあいだ書き込みができなかった所為でした。ホームグラウンドだった「ピンク・フロイドについて語り合おう」の常連の方々ともそちらでやりとりをしていましたが、その頃の洋楽板ピンク・フロイドも博識な方が多くてそこそこ充実していたと思います。
ふたたび、小林克也氏のベストヒットUSAについてですが、この番組は、たまーにですけどインタビューのコーナーに思いがけない大御所登場という感じになることがあります。
数年前に出演されていたオノ・ヨーコさんのときも、この日のスティーヴ・ハウと同じくらい？よく喋ってくださいました。
比較的最近だと、何ヶ月か前にジミー・ペイジが登場してくれましたが、彼の場合は寡黙だったような……。
ともあれ、これからもこの番組は、毎週見ていくと思います（テレビを見る時間というのがめっきりと少なくなってしまいましたから、録画だけしておいて2 - 3日後～１週間後とかに見ています）。
2012-08-07 執筆
2013-04-01 更新
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