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さくらインターネット(3778)の企業分析の第2回目である。


下の表は同社のここ数年の業績推移を示したものである。特にここ3-4年の業績拡大ピッチには目覚ましいものがある。ただし、同社決算は連結ベースと非連結ベースが入り混じっているため、この表は時系列の整合性を考慮して非連結の業績推移を示している。




株式投資をファンダメンタルから極める-さくら20101113-1
(この表はクリックすると拡大できます。)


まずこの収益拡大の背景の一つは、インターネット市場の拡大によって、売上高が急拡大していることである(下図左グラフ参照)。



株式投資をファンダメンタルから極める-さくら20101113-2
(会社側決算説明会用資料より:この図はクリックすると拡大できます。)


二つ目の理由は、前回述べたように、収益性の低いハウジングサービスのウエイトが低下し、専用サーバやレンタルサーバなど付加価値の高い事業が伸びていることがある(上図右グラフ)。


その結果、07/3期を底に売上総利益率が上昇しており、営業利益以下の利益も大幅増となっている。


ただし、もう1点同社業績で注意しなければならない点がある。


同社は数年に1度、データセンター投資に設備投資を行う必要がある。すると、減価償却費や稼働のための人件費や経費などが一時期急増することになる。これらの費用の多くは固定費であるため、その後売上高の増加によって、急速に利益率が上昇するというモデルでもある。


前回、同社は07/3期に西新宿データセンターを開設しており、その07/3期は営業利益ベースでも赤字に転落している。その後は大きな投資はないため、利益率が大きく上昇しているわけである。


今期に関しては、本町データセンターを閉鎖し、11月1日に堂島データセンターのフロア拡張を行っているが、データセンターの新設とは違い、大きな固定費増とはならないものの若干下期のコスト増にはなろう。


ただし、市場が順調に拡大しているため、同社もそろそろ数年ぶりの大型投資に踏み切る時期に差し掛かっている。


次回は、12/3期の第3四半期から運用が開始される予定の石狩データセンター(仮称)の業績に対するリスクについて考えてみることにしよう。


企業分析(3)に続く


なお、同社は10月15日に2011年3月期累計第2四半期決算を公表しており、その概要をブログに記載している。


第2四半期決算



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