11月の向日葵の想うこと


「生きている間にまた、
 ひまわりが見れるなんて
 思わへんかったわー」


病院の庭のひまわりが
11月のいま。
また、か細いながらも
花をさかせてくれました。



季節外れの開花。
返り咲きとか
狂い咲きとか呼ばれる現象でしょうか?


それとも
そんな品種なのかな?
詳しくはわかりませんが。



こんな季節に
ひまわりが!
と言う珍しさ。


そして


癌の終末期。
今年の夏、大好きなひまわりをみながら



「来年のひまわりをみることはないね。」



と言っていた40代の若い患者さん。
夏とは大きく体調も悪くなり、
車椅子に座るのがやっとな中。
おもいがけず
出会えた11月のひまわり。



神様からの贈り物やね。
生きていることこそがギフトなんやわ。


と、ぽつりとひとこと。


(これは夏に咲いた大きなひまわり)



狂い咲きには
世界の気候変動なんかが関わっていて。
もしかしたら
大きなくくりでいうと。
喜ばしいことばかりではないのかもしれません。



もしかしたら
そういう品種なのかもしれないし。



でも。


今、この開花を
人生のギフトだと心から味わい、
受けとる人がいる。



良くないことなのかもしれない。
それとも、
なんてことない、
普通のことなのかもしれない。



でも、そこに。
たまらなく愛おしさを感じたり。



辛く苦しい闘病生活。
嘆き、諦め、
不幸を感じる日々のなかに
生きているだけで
幸せだと感じる瞬間がある。



11月のひまわりをみながら
患者さんとの沈黙の時間。
そんなことを感じた今日の日。