犬の病気④~中耳炎~ | 柴犬オーナーハルの犬の健康ブログ

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前回の記事は、外耳炎についてでしたが、今回は、炎症がさらに進むと起こる中耳炎についてです。


耳の穴は外耳、中耳、内耳とわかれており、耳の穴の入り口から鼓膜までを外耳といいます。
中耳は鼓膜の奥にあり、振動を耳の奥へ伝える役割を果たす部分で、内耳は中耳よりさらに深部にあり、聴覚や平衡感覚を司る神経がある部分です。


この中耳と内耳の部分に炎症が起きた状態をそれぞれ、中耳炎、内耳炎といいます。多くの場合、外耳炎から炎症が波及することによって起こります。




◆中耳炎
外耳炎が悪化すると起こる可能性が

外耳炎からの二次的感染で、外耳の炎症が中耳に広がるために発症する病気です。
外耳炎との併発が多く、中耳炎だけの症状を確認するのは難しいのだとか。


耳の根元を中心とした痛みのために元気がなくなり、耳を触られるのを嫌がります。
発熱や咽頭が腫れたりもし、悪化していくと膿がたまり鼓膜が破れ難聴になります。さらに神経まひなどになる可能性もあります。


鼓膜が破れる原因はいろいろあります。


例えば外耳道の方からの炎症がひどくなると、炎症が少しずつ鼓膜の方にまで及び、炎症が長引けば鼓膜が耐えきれなくなって破れてしまうこともあります。


また、耳の中に異物が入って鼓膜が破れたり、外傷なども原因としてあげられます。
さらに、不適切な耳掃除によっても鼓膜を破いてしまう可能性もあります。


犬の耳道はL字型で途中で曲がっているため、綿棒自体で鼓膜を破くことはないにしても、耳垢などたまった汚れを耳の入り口から少しずつ押し込んでしまい、いつの問にか鼓膜を破いてしまう場合もあるそうです。


中耳炎になると、さほど痒みはないようですが痛みが強くなり、耳を傾けて痛がるようになり、発症している耳の方向に回転するような動作がみられます。


症状が悪化すると、炎症が脳の近くまで広がります。姿勢を保つための脳の器管(前庭)が侵されて首が傾いたままの状態になり、バランスを崩してまっすぐ歩けずにふらついたりといった運動失調も見られるようになります。


【予防・治療】
炎症が内耳やより内部の周辺組織に達すると治療が困難ですが、早期治療の場合は完治率が75%以上と言われているそうです。
外耳炎によって併発する為、外耳炎を発見したら早期に治療しましょう。


また、外耳炎や中耳炎をこじらせて耳道(耳の穴)が塞がってしまうと耳の洗浄が出来なくなります。すると行き場を無くした膿や脂が耳の奥に入り込み、全身状態が悪化します。


このような状態の処置として、全耳道切除術(耳の内側を全部取ってしまう手術)がありますが、できればこれは避けたいものですね。


予防は、耳垢などをためて不潔にならないように、清潔と乾燥に気を配るようにします。
普段から耳道の換気をよく行い、シャンプーや雨天の散歩雨などの濡れたあとには、十分に耳道を乾かすことが良いでしょう。


湿気のこもりやすい垂れ耳の犬なら、室内で寝転んでいる時に垂れた耳を伸ばしてやったり、散歩のときに休息がてら、外気や日光晴れに当てたりしてやるのも良いと言います。


普段から抵抗力免疫力をつけておくことも大事です。
中耳炎になるまえに日ごろからのお手入れ、または外耳炎が軽度のうちに早めに対処しましょう。




中耳炎にさせないためには、まずは外耳炎を起こさせないことがいちばんです。
外耳炎の予防としては日頃のお手入れが大切です。
ただし、鼓膜が破れている場合は、薬液による外耳道の洗浄を行ってはいけません。


普段の手入れは、ガーゼや綿、ティッシュなどを指に巻き、水かぬるま湯で濡らしてから、耳の入り口部分を軽く拭く程度で十分だそうです。
乾いたもので拭くと、拭く際に傷つける場合もあるので必ず濡らしたもの汗で拭くようにします。


耳の奥まできれいにしようと綿棒を使うとかえって汚れを奥に押し込んでしまうこともあるので注意が必要です。
綿棒を使う場合も濡らしてからあくまでも耳の入り口を軽く拭く程度にします。




次回は、中耳よりも深い内耳にまで炎症が広がってしまう内耳炎についてです。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。