海の上より | 桃の上にも・・・

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妄想バイクで爆走中☆

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こんにちは♪

その日、訳あって海の上にいました。

夏の終わりの海風は少し冷たくて、Tシャツの上に着た少し大袈裟な上着を脱ぐ事ができずにいました。

海、それは自由!
海、それは愛!

海、それは母なる大地!

…意味が分からない。

海の上を走る船に乗っていると、地図で遠くの海岸線を追いながら、どこまでも行けそうな気がしてきます。

前方に邪魔する障害物も見えない。

ただ風を受けながら、前を向いて颯爽と進む。


…なんて幻想。


どんなに水が透き通っていても、その先の地面、海の底の詳しい形までは船の上からは見えないのです。

"よく見えない"ということは、ホンとはどうだかわからない。

それは、"見えない"に等しい。

"見えない"というのは、とても怖い事で。

"自由"と言う言葉の解放感にただ浮れていていいというわけではないのです。

きっと。

船も自分も自由に動き回れそうで、そうでもない。

何だかかよくわからない物の上を行ったり来たり。

だから自由には、何か責任やそれなりの注意深さを伴っていなくてはならないのか。


海岸から海を眺めているのと、実際海に出るのとは、同じ風に吹かれていても大違い。


少し、寂しくなりました。


私は船の縁をしっかり掴んで、スクリューが立てる白い波をじっと見ていました。