雑談って意外と必要だと思いました。 | 桃の上にも・・・

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妄想バイクで爆走中☆

なんだか変な職場だった。

朝10時に出勤して、事務所の扉を開けると、決って店長の怒鳴り声。
相手はオーナー。
ちなみにオーナーは店長のお父さん。
私の姿を認めると途端に止める。
そうでもないか。
それでも「おはようございます。」と声を掛けると、「おぁ…。」
え!?店長、音量絞り過ぎです。

昼の休憩に入る時も少し変だった。
事務所の扉を開け「お疲れさまです。」
返事はない。
代りに、「挨拶は朝の1回だけでいいから。」何かが込み上げているような声。
そんなに、挨拶、いけなかったですか?
暗く狭い事務所から一歩も出て来ない店長の視線は、いつもパソコンの画面を見つめたまま。
彼の、顔と眼鏡の輪郭だけが白く浮かび上がっていた。

給料をもらう時も少し気を遣う。
初めての給料日。
オーナーから、給料の入った封筒を受け取る時に「ありがとうございます。」
笑顔付き。
するとオーナーは、「これはあんたが働いてもらう給料だから"ありがとう"なんて言わなくてもいいよ。」
そうですか。
社交辞令に近かったんですが。
2回目の給料日には、言いつけを守り、「どうも。」と低く呟いた。

一番驚いたのは、店長が帰る時。
一人レジに立っていると、制服を脱いだ店長がツカツカと歩み寄る。
私がこの場合にかけてもいい言葉は…。
考えているうちに、先に店長が口を開いた。
「もっと愛想良くできないの?」
え!?あ…、何か怒られるのかと思って。
というか、話しかけてはいけないのでは?店長。
それから、店長はいくつかお菓子を並べてレジを打つよううながした。
あぁ、買い物ですか。
おまけの箱、開封されてますけど…。
できるだけ愛想良く「これ開いてますよ。いいんですか?」と聞くと、
「俺が買うから開けたんだよ。」
結局、怒られた。


そして、私は職場に馴染めず3ヶ月で脱落した。

「お疲れさま。」と労ってもいけない、「ありがとう。」ととりあえずの感謝もいけない。
事務所内では極力口をきいてはいけない。
しかし、店では大きな声で愛想良く。

切替えが難しい。