
時間軸を戻しますね。
2001年9月11日の翌朝の12日。出社の支度をしていたら、事務所からホテルに電話があった。
9.11の同時多発テロ事件により、アメリカ全土に非常事態を宣言が発令されたので、しばらく会社は閉鎖。人の多く集まる場所、たとえばショッピングモールなどには近づかないよう。
できるだけホテルでじっとしていろ、、。みたいな内容だった。
こりゃしばらく仕事にならんなぁ、、、て諦めてTVをつけてびっくりした!!。
そこに映されていたのは、「戦車」「兵士」「アメリカの国旗」「報復」「ブッシュ大統領の演説」ニュースの内容は先日とガラッと変わってしまった。
報道では9.11テロは「ウサーマ・ビン=ラーディンを筆頭とするアルカーイダが引き起こしたテロで、重要建造物を標的にハイジャックした旅客機を用いた自爆テロであり、その方法はアメリカ政府を始め誰もが予想もつかなかった」とされている。
アメリカは、それらテロリストを擁護しているアフガニスタンのターリバーン政権に対して武力行使も辞さないという内容だった。
いきなり強気なのである。昨日の悲惨な映像は影を潜め、ビルから飛び降りる映像はそれ以降見る事はできなかった(別に見たくはないんだが、、。)。
ビル崩壊のメカニズムや事件の経緯に関してはあまり語られる事はなく、とにかく「アメリカはこれら無差別テロに断固として立ち向かっていかなくてはならないっ!!。それがアメリカのとるべき行動なのだ!」みたいな、、、。
チャンネルを変えても、同じような論調のニュースばかり。
日本人の私だけなのだろうか、なにか違和感を感じずにはいられなかった。
これでは、たまに日本のニュースでも観る事ができる「北朝鮮のアナウンサーの非常に強い語調のニュース」と同じではないか。
報道はアメリカ国民の団結を強調し、愛国心をもってこのテロに立ち向かって行かねばならない!!っていう内容ばかり。
それから何日か経って、今度は「Anthrax」という言葉が聞こえてきた、日本語でいう「炭疽菌」であり、かつて「生物兵器」として使われた実績がある。
9月27日、複数の場所に炭疽菌芽胞入りの郵便物が送付されるという生物テロが発生した。
この事件直後には、アメリカ国内のみならず、世界各国で「白い粉」に対する一種のパニック状態になり、日本においても郵便物の配達・開封のさいには厳重な注意が呼びかけられた。
これについては私もビビッた。アメリカにいると危ないかもしれないとさえ思った。
こんなものが無差別に送りつけられたら、、、。
しかし、報道では、この生物テロは9.11の第2弾であり、引き続き彼らの攻撃は続いているのだと。
もはや猶予はない、我々は立ち上がるのだ、、、と。
しかし、この犯人の特定はなされていない。
もうやる気満々だなって思いました。こいつら本気で戦争したがっていると。
それから約1.5ヶ月、10/19、現地での仕事も一段落し、私も帰国する事になった。
まぁ、なんという時期に来てしまったんだろう。休みにはあちこち観光する予定だったのに、結局すぐお隣のカナダに2泊で遊びに行った程度。まあ、どこにも行けなかったよりはよかったのですが、アメリカ国内を移動する方が大変だったです。
デトロイト空港ではものものしい警戒の中、荷物は厳重にチェックされ、それを待つ長蛇の列ができていました。無事に税関通過。そして帰国したのが10月20日。
国内に入った飛行機の窓から富士山が見えた。「あぁ~無事帰ってこれたぁ」って思いました。
実はつづく、、。