出逢ってから二ヶ月経った6月。




俺らはやっと付き合い始めた。




待ちに待ったこの瞬間。
気持ちがわかってた分、少し余裕があったと思う。



俺が土日祝日が仕事、
あなたが平日学校やから、
なかなか長い時間会えなかったね。




だからデートはいつも家か近くのショッピングセンター。



ホンマはもっと色んな場所行きたかったね。
ごめんね。



全くと言って良いほど喧嘩もしなかったし、
お互い落ち着いてたね。




そんな関係を体験するのは初めてやった。
だから妙に心地良かった。




でもあなたはまだ若いから、
もっと色んな所行って、
たくさん思い出作りたかったよね?
伝わって来てたよ?




遠出と言っても隣町の花火大会くらいやもんね?
でも二人で浴衣来て行けて楽しかった。



俺もあなたも仕事、学校でホンマに忙しかったし、
会うのもほとんどが夜に家に来るってスタンス。



お互い言わないけど、
不満はあったはず。




そう言うのもあってか、
俺の悪い所でも手伝ってか、




あなたが好き、
もちろん想っていたけど、
やっぱり本気では愛せてなかった。



ドコか一歩引いて考えてる。
ドコか一歩引いて恋愛してた。



自分がしっかりしてないと、
恋愛なんて出来ない。




そう思って、
今までも、そしてあなたにも、
一歩引いて付き合ってた。



本気になったら、
自分を見失ってしまったら、
いつもそれを考えていた。




でも、結局それは
自分の事しか考えてなかった。




自分ありきのあなたやった。
あなたありきの自分にはなれなかった。



なんで?
臆病だから。
本気になった自分を知らないから。
本気になった自分を受け入れれるかわからないから。




きっとあなたも気づいたはず。




私の事本当に好き?
今まで誰かを本気で愛した事ある?




そう思ってたはず。




そんな俺といて、
きっと寂しかったはず、




それをわかってて、
何もしなかった自分勝手な俺。




ごめんなさい。











実加、




あなたと別れて、
三ヶ月近く経った。





学校どうですか?
素敵な人の隣で笑ってますか?




もう俺の連絡先さえ残ってないかもね。
でも、
それならそれでもう良い。




あなたと別れて、
体を壊して、
それでもあなたを想ってた。




あなたと別れて、
色んな人と話して、
色んな角度から、
自分を見る事が出来た。




あなたと別れて、
あなたを恨んだ。
あなたを嫌いになりたかった。
でも、それすらも出来なかった。




ごめんね。




いつだって不安やったよね?
いつだって苦しかったよね?
ホンマに愛されてるかわからなくなったよね?




ごめんね。




好きやったけど、
本気で恋愛してなくて、
なのにあなたを恨んだり、
嫌いになりたいとか、
お門違いやね。




ホンマにごめん。



愛情表現が下手で好きって言えなくて。
あなたと本気で向き合えてなくて。
あなたを自分より大切と言えなくて。






あなたは俺と別れる事によって、
新しい生活、
素晴らしいパートナー
得るものはたくさんあるかもね。




でもね、





俺も得るものがあったよ。




それはあなたが、




俺と出会った事によって。





それはあなたが、




俺と別れる事によって。





あなたが教えてくれた。









ありがとう。




やっと本気で言える。




実加、




これが俺の本気の言葉、
もう一度言うね。





ありがとう。







あなたと出会ったのは、
今年の3月。



俺はいつも通り仕事。
あなたはイベントで来てたね。



その時の俺はあなたになんの恋心も無かった。
むしろ付けまつ毛が取れそうなのが妙に気になってた。



あの時、俺は家族の問題で恋愛とか考えてなかった。




それから一月後、




あなたはウチにiPhone買いに来たね。




『お兄さんを電車でよく見ます。なんかケータイ見て笑ってますよ?』
俺は何を見てたんやろ?
メッチャ恥ずかしかったです。




それから少し経って他の売り場の人があなたと友達になりたくて四人でご飯行った。



ホンマは行く予定なかったんやけど、他の予定がなくなったから行ったんよ。



でも、
アレがなかったら付き合う事も無かった。



ご飯の帰りもなぜかカラオケ行きたいってごねてたあなた。
その時は『粘るなぁ』って思ってた。



結局帰る事にしたけど、
まだ粘るあなたに、
『明日仕事やからカラオケは無理やけど、お茶なら良いよ。』って言った俺。



メッチャ喜んでたね。



自宅付近のモスで2時位まで話してた。



他愛のない話、
でもとても心地良かった時間。



終電がなくなったから、歩いてあなたの家まで帰ったね。
その時も楽しくお喋りしてたね。



あなたの家についた時、あなたが言った。
『連絡先教えてくれませんか?』



言われるとは思ってなったから驚いた。
『男の人に自分から聞いたの初めてですよ?だってお兄さんなかなか聞いて来ないもん。』



すいません。
でも俺やって聞こうかなって思ってたよ?



そこで初めてあなたの名前知った。
遅っ!って思うけど、
聞くタイミング無くしてたもん。



それからしばらくメールや電話したね。
ホンマに他愛のない話やった。



でもそんな時間が、
そんな心地良さが、
そんなあなたが、
魅力的に見えてきた。


この時にはあなたの気持ちにも気づいていた。



ある日、二人でご飯に行った後、
初めて家に来たね。




もちろんやましい気持ちが全く無かったと言えば嘘になる。




でも、何も出来ない理由もあったよね。



俺はその時、東京に去年の秋まで同棲してた人がいた。
周りから見たら彼女同然だし、お互いもそんな感じやった。



でも、東京に行ってからお互い徐々に連絡することが無くなって行った。



『俺らはそういう関係じゃなくなっても、絶対に友達になれるよね。』



お互いがそう思ってた。




だからその子が東京で新しい彼氏出来ても、俺は祝福するやろうし、
向こうもそうしてくれると思ってた。




でも、あなたの事を何も言わずに
あなたと仲良くなるのが
俺はメッチャ嫌やった。



この時には、
俺はあなたの事が好きになっていた。
だからこそ、
このままではアカンと思った。



あなたに素直に言った。
『あなたが好き。でも今は付き合えない。もう少し俺に時間ください。』



ショックやったね。
ごめんなさい。
でも、その子にちゃんと伝えてからあなたと付き合いたかった。



それからしばらくして、
東京の子と話した。



俺の予想通り、
彼女は祝福してくれた。
彼女も東京で気になる人が出来た。
俺も素直に祝福出来た。




あっけなかったけど、
伝えるのと伝えないでは意味が違った。
真希、ありがとう。




その後、すぐにあなたに電話した。
『俺と付き合ってください。』




俺の人生三度目の告白。
それはとても自信に満ち溢れていた。




『はい。』
あなたはすぐに返事してくれた。



わかっていたとは言え、
やっぱり嬉しかった。




ごめんね。
俺の身勝手で、
待っててくれてありがとう。




きっと友達にもやめときなよとか言われたよね?
きっと悩んだよね?



でも、あなたならきっと待ってくれると思った。
だから俺もお願いした。



だからあなたを好きになった。



ありがとう。
23日24日25日。



ある人には待ちに待った三連休。



またある人には来て欲しくなかった三連休。



そう、今年は三連休なのでXmasを恋人と過ごす人、友人でワイワイする人には絶好の連休なのです。



そんな日に俺はと言うと、





もちろん





仕事です。



しかも三連休でイベント。




三日で総販80台てぇ‥。




まぁ家でずっと寝てるよりかはまだマシかな。



まぁ恋人もいないですしね。





23日24日は仕事終わりに後輩とご飯言って来ました。



男二人で行ったからなんか切ない気もしますが、



俺は楽しかったで。



今までXmasに彼女がいた時期は、



ケーキ食べたり、
イルミネーション見に行ったり、
旅行したり。




いない時期は、


ひたすら寂しくて、
孤独感がタップリで、
相手がいない友達とご飯行ったり。





で、今年のXmasはと言うと、




彼女はいなかったし、
特に友達とワイワイしたわけでもない。




普段なら寂しかったはず。



でも、



今年のXmasは、




なんだか暖かかった。



もちろん寂しくなかったって言ったら嘘になる。



だって相手がいるなら、
その人と一緒にいれたらと思ってしまう。



だから寂しくなかったとは、
嘘でも言わない。




でも、
いつもの寂しさとは少し違う。




今年は寂しさを、
しっかり受け入れる事が出来た。




今までの寂しさは、
心の準備もしてなくてただ無性に。



今年は寂しい自分をしっかり受け入れる事が出来た。




だから平気。
寂しいんやけど、平気。



なんか変な感じやけどね☆




今年はスタッフでプレゼント交換したり、
売り場のおばちゃんに突然のプレゼントももらった。



おばちゃんはいつも俺をホンマの子供の様に接してくれる。
ありがとう☆




いつもとは違うXmas。




でもこんなXmasも悪くない。




とっても暖かいXmas。




来年はそんなXmasを大切な人と過ごせると良いなぁ☆


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