合宿のご報告をモタモタとさぼってるうちに、倉敷王将戦低学年の部で、我らが柏の星、ハルキが見事準優勝に輝きました!!

これはすごい!!

すぐにも速報として書きたいけど、まずは合宿の報告から。

ハルキのことは改めて書きたいと思います。
準優勝おめでとう!!!

柏のみんなが喜んでいますよ!!

さて、去る7月16日(土)、17日(日)にかけて、第3回ときんの会親子将棋合宿が開催されました。

今回は夏らしく、そして子供らしく、丹沢湖の奥の合宿専用のロッヂをお借りしました。

参加者は講師の先生を含めて約80名。
ちょうどこの日、東日本大震災の影響で延期となっていた小学生名人戦東日本大会が開催された関係で、keiさん兄弟や桂くん、ノブくんなどが不参加に(泣)
バンコクへ行ってしまった飛ーくんや、飛ーくんの後を追ったぽっくんなど、いつものメンバーの顔もなく、ちょっとさみしかったけど。

新たに参加してくださる顔ぶれも増えて、第1回、第2回とは趣の違った合宿となりました。
これもまた楽し。

新宿からちょうどよい時刻にロマンスカーがあったので、80名のうち23名はロマンスカーあさぎり号に乗車。
新宿から、ちょっとした遠足気分となりました。

$こどもと将棋をしよう!@柏-あさぎり号

あさぎり号は新宿から松田へ向かい、そこからJR御殿場線へ乗り入れるのですが、途中の停車駅の町田駅で、すごいサプライズがありました。

なんと町田駅のホームで勝又先生が待っていてくださって、手書きの詰将棋入りのうちわと、差し入れのアイスクリーム、そして合宿の賞品にと、ある有名棋士直筆の色紙をプレゼントしてくださったのです!

日頃からお忙しい勝又先生、今回はどうしても日程があわず、講師としてご参加いただけなかったのですが、前日にわたしたちが乗車するロマンスカーの時刻をこっそり聞き出して、わざわざホームまで来てくれたのでした。
私は気づくのが遅れ、みんなに教えてもらって発車間際に窓越しにご挨拶する始末。
勝又先生の雄姿をカメラにおさめることができなかったけど(泣)

勝又先生手作りのうちわの写真は、ぶんぱぱさんの日記から。

さて、私達ロマンスカー組はその後、御殿場線~路線バスに乗り換えて、集合時刻の13時前には予定通り現地に到着。

その頃東名高速を西へ向かう自家用車組は、3連休の初日に運悪く事故渋滞が重なって大変なことに。

ほとんどの車が集合時刻に間に合わず、到着したメンバーだけで合宿を開始することにしました。

今回の合宿の対局に使った部屋はこんな感じです。
$こどもと将棋をしよう!@柏-合宿会場


このとき、今回みやみやさんの提案で採用することになったレーティング戦が威力を発揮することとなりました。

今までの第1回、第2回の合宿も、今回の第3回合宿も、いずれも2日目は将棋大会を開催することにしていたのですが、2日目の大会のクラス分けの方法で、常に議論を繰り返してきました。

なるべく棋力の申告に誤差が少なくなるようにして、棋力の近い者同士が対局する将棋大会にしたい、という思いからです。

また、当初から合宿の重要な目的である、「大人と子供がいっしょに将棋を楽しもう」というコンセプトをいかに実現するか、というのも論点のひとつでした。

レーティングというのは簡単に書くと、まず参加者の申告級にあわせて初期のレーティングを決めます。
例えば1級ならレーティングを2050点とし、1級違うごとにレーティングを100点。加減していきます。
初段なら2150点、2級なら1950点、といった感じです。

そうして、レーティングの差がなるべく300点以内の人と、平手で対局を組みます。
つまり香落ちは採用せず、2級差までは平手ということです。

300点以上の差がある人と対局するときは、300点差の人とは角落ち、400点差の人とは飛車落ちというように駒落ちで調整していきます。

レーティング戦の特徴は、対局相手とのレーティングの差によって、勝ち負けで増減するレーティングが変わるということ。

自分より強い相手との対局の場合、負けたときのレーティングの減少点より、勝ったときのレーティングの増加点の方が多い、という具合です。

例を示すと、同じレーティングの人同士対局した場合は、勝っても負けても±40点。
でも、自分より200点レーティングが高い人と対局した場合には、勝ったら+60点、負けても-20点、という具合です。

これによって、初日は大人と子供がたくさん対局できるようになりました。
それから、スタート段階の申告棋力にたとえズレがあっても、たくさん指せば指すほど、レーティングで調整されるようになりました。

何よりこの方法の素晴らしい点は、直前まで参加者の集計ができていなかったり、あるいは今回のように遅刻者が多かったりする場合でも、対局の消化になんら影響がないことです。

1局が終われば自由対局のように、レーティングが近い人同士、すぐに次の手合いが着くので、待ち時間がほとんどない、という点も大きなメリットでした。

参加者のレーティングは、模造紙にレーティング表を作り、名前を書いたフセンを貼り付けて、一覧できるようにしました。
$こどもと将棋をしよう!@柏-レーティング表

水色が大人、黄色が子供です。

これを見れば、レーティングの近い人がひと目でわかるので手合いもつけやすい。

それに表の上にフセンがあるほど、レーティングが高いので、子供たちの競争心をあおるのにもうってつけでした。

大渋滞の影響で、全員が揃ったのは15時過ぎとなってしまいましたが、このレーティング戦の導入のおかげで、1日目はスムーズに対局が消化されていきました。

つづく。