被災地は依然として厳しい状況が続き、原発の問題も長期化を覚悟しなければならないようですが、

私の周囲は幸せなことに、だいぶ日常を取り戻しつつあります。


元気な者はフツーに仕事して、わずかでも経済を回していかなければなりませんね。


3月11日は金曜日で、私が職場から帰宅できたのは翌土曜日の午後のことでした。

つながりはじめた私の携帯にも、複数の、


「明日の子供将棋教室はいつもどおり行われるのかご存知ですか?」


という問い合わせメールをいただきましたが、柏市内に大きな被害は出ていないようだし、

石田先生から特に連絡もなかったので、柏将棋センターは変わりないだろうと決め込んで、

13日日曜日はいつものように子供たちと将棋教室に向かいました。


(本当はこちらから石田先生に、安否確認のご連絡をすべきだったかもしれません(汗))


この日の子供たちの参加は普段の半数くらい。

でも、まだ電車の運行本数が限られていましたし、余震もひんぱんに続いていましたし、

何より原発に関する情報が限られていましたから、止むを得ませんね。


それでも柏将棋センターは、11日の震災当日から、休むことなく営業を続けています。

幸せなことです。


そんな中、震災の影響で延期となっていた奨励会三段リーグ の最終戦が去る3月23日に行われ、

石田門下の門倉啓太さんが、逆転で見事優勝し、新四段に昇段されました。


これで石田門下からは、佐々木勇気四段に続いて2期続けての新四段誕生となり、柏将棋センターには大変明るいニュースとなりました。


門倉四段、昇段おめでとうございます!


一方で、最終日に2連敗して、残念ながら昇段が成らなかった同じく石田門下の高見三段。

2局のうちいずれか1局でも勝っていれば昇段だっただけに、石田先生も複雑な表情。


子供教室のあいだもずっと、高見三段の無念を気遣っておられました。



何かと落ち着かない毎日でも、教室の子供たちは元気元気!


液状化でおうちが大きな被害を受けたいぶきくんも、明るい表情で対局し、見事1級に昇級を果たしました!


そして私は今日も道場で、けんたくんやたいちくんと詰将棋をし、あゆと佐々木四段の棋譜を並べ、そして6月の文部科学大臣杯予選の参加勧誘活動をして、子供たちに元気をもらって帰ってきました。


5月以降は文科杯、倉敷王将戦、将棋教室対抗戦と大きな将棋大会が目白押し。

7月には夏の将棋合宿も準備しています。


大きな災害があった年でも、変わることなく桜は満開を迎えようとしています。

そして娘のあゆはランドセルを置き、セーラー服を着る準備をしています。


普段と変わらず、将棋を指し、日常を送ることができる幸せに感謝して、新年度をがんばってすごそう!