今回の合宿のことで是非書き留めておきたいことはいくつかあるのですが、そのうちのひとつについて、ぶんぱぱさんのブログの素敵なエントリーで紹介されていましたのでご紹介します。
第1回、第2回の合宿には首都圏に住む全国クラスの強豪の子が数多く集まり、上位のクラスの対局中の雰囲気は特筆もので、これはこれですごくよい流れになっていると思います。
それに続く初段、1級、またはそれ以下の子供たちも、彼らから強い刺激を受けることができるからです。
一方でこの合宿は、将棋が強くなるのを目指すことと、親子同士、友達同士で交流を図ること、というふたつの大きなテーマのうち、もともと後者を優先して掲げていますから、精鋭が集うだけの合宿ではなくて、初心者から上級者まで、幅広い棋力の子供たちの参加を心がけてきました。
そんな中、ぶんパパさんのエントリー は、唯一年中さんで参加した15級の男の子の話。
負けても負けても本当によくがんばりました。
そこにコメントを寄せてくださったアーサーさんのコメントがまた素敵。
真っ黒な対局カードを誇らしげにママに見せる息子さんは誇らしいです。
将棋が強いこと、強くなることを目指すこと、これはとても大切。
でも誰もが思うように強くなれるわけではなく、強くなれないなら将棋を指してはいけないわけでももちろんありません。
‘えんだい将棋’という言葉があるように、将棋は古くから貴重なコミュニケーションツールであったわけで、いろいろな将棋の楽しみ方があって然るべきだと思います。
実はぶんぱぱさん、今回の合宿ではメダルの注文と取り寄せを一手に引き受けてくださったのですが、私の錯誤により、メダルをちょっと多めに発注してしまいました。
この余ってしまったメダルを誰にあげようか、最多対局賞にしようか、最多勝利賞にしようか、といろいろな議論があった中で、年中の子に敢闘賞として是非あげたいと強く主張されたのが、他でもないぶんぱぱさんご本人だったのでした。
頑張る子の努力に報いて、褒めて伸ばしてあげる。
我が子であるかどうかに関係なく、大人たちが、参加しているすべての子供たちとのナナメの関係において自然にそうできる雰囲気がある、というのはうれしいことです。
図らずも醸成されてきたこの風土を、いつまでも大切にしていきたいものです。