そう、柏子ども将棋まつりのつづきでしたね。
7月21日号の将棋世界でもご紹介いただきましたし、すでに遠い過去になってしまいました(笑)
さて、将棋まつりのメインイベントである小学生将棋大会。
知らぬ間に低学年60名、高学年60名の大規模な大会になっていたのは前回書いたとおりです。
この人数で、3時間のうちにスイス式トーナメントを行って1位~5位を決めなければなりません。
そこで昼休みの打ち合わせで、急遽、2敗失格とし、2敗してしまった子は優先的に指導対局にまわってもらおう、ということになりました。
また、本来スイス式は1局、2局と全員が終わらないと次の対局相手が決まらないのですが、、なるべく勝敗数の同じ子同士をあてることとするものの、対局が終わった子から順次次の対局の手合いをつけていこう、ということになりました。
私は裏方として、低学年の部の手合い係りをお手伝いすることになりました。
結果、4局まで消化して4連勝で残ったのは、おなじみのリキくん、ハルキくん、たいの3人。
大会冒頭での説明通り、全勝3人でプレーオフを行うことになりました。
結果はリキくんが○○、たいが○●、ハルキくんが●●でこれがこのまま順位に。
リキくん、優勝おめでとう!(お祝いを言うのがずいぶん遅くなってしまいました)
たいは、といえば、実は大会等で賞状らしいものをいただくのはこれが初めての体験となりました。
うれしそうでしたが、優勝できなくてくやしいとも言っていました。
くやしいならリキくんを見習って、毎日詰将棋にでも没頭しなければならないよ。
でも、そんな気概はなさそうですw
リキくん、ハルキくん。たいより1歳年下ですが、センスにも努力する才能にも恵まれたライバルくんに囲まれて、たいにはとてもありがたい環境がもたらされたと思います。
これからもたびたび対局する機会に恵まれることでしょう。
親子ともども仲良くしていただけるとありがたいと思います。
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さて、嵐のように過ぎ去った将棋大会。
落ち着いて振り返ってみると、反省点は山ほどあったと思います。
ひとつには、私が手合い係にいたことで、リキくん、ハルキくん、たいの3人が、4連勝となるまで直接あたらないようにしたのではないか、と疑われる可能性があるなあ、ということ。
今回は3人の対局ペースが大きく違っていたので、たまたま当たることがなかったというのが真実ですが、後日よくよく考えてみると、そうやって見る人もいてもおかしくないな、と。
公平・正大に行うためには、トーナメントをうたう以上、やはり最初からトーナメント表を組んでおいて、番号順に充てる必要性がありますね。
もっとも今回の方法ではそれをやっていたらとても時間内にはおさまらなかったでしょうから、問題は残ると思いますが。
次に、初心者の子ほど、早く2敗することになってしまい、あっと言う間に大会が終わってしまったということ。
その後は指導対局や自由対局にまわってもらいましたが、平手では手合い違いの対局も多く、楽しんで帰ってもらえたかどうか、ギモンが残るところです。
強い子が楽しめる大会よりも、初めての子でも将棋の楽しさを味わって、これからも将棋を続けるきっかけになる大会のほうがのぞましいと思います。
私自身は、子供の将棋大会は、4人~6人程度でなるべく細かくクラス分けをして、棋力の近い子同士のリーグ戦がよいのではないかと思っています。
賞品は豪華ではなくても、賞状がちゃちくてもいいから、たくさんの子が賞状をもらえるようにする。
棋力の低い子ほど、どんな形でもいいから、優勝、準優勝、3位と賞がつくとうれしそうにしてくれるものです。
そのために、事前にできるだけ参加者の棋力を把握する工夫が必要だったと思います。
そして、将棋に限らずこうしたイベントは、何より準備が大切だということ。
事前にできることは、これでもか、と思うくらい入念に準備をしておくことができれば、大会はやる前から成功を約束されるのではないでしょうか。
関宿の大会や、将棋教室対抗戦に参加させていただいた経験から、今回は特に強くそう感じました。
来年は石田先生とも相談して、事前の準備段階からもう少し関わらせてもらって、お役にたてればと思います。
こうして初めての手合い係りは、少しホロ苦く、かなり慌しく終了しました。
運営や進行にご不満のあった方もたくさんいらっしゃると思うのですが、来年もまた懲りずに参加していただけるとうれしいなあ、と思います。
また、日曜日の午前中には気軽に柏将棋センターの子供教室をのぞいていただいて、仲間になってくれるとうれしいなあと思います。
あわただしい中、的確にご指示くださった勝又先生、またいっしょに手合い係に汗を流してくださった柏のU山さん、奨励会の望月二段、どうもありがとうございました。(望月二段には最後、無理やり指導対局も引き受けていただきました)
また、指導対局希望者が多い中、無茶な6面指しにもいやな顔ひとつ対応してくださった上田初美先生、安食総子先生も、ありがとうございました~!
みなさま、おつかれさまでした~!