北尾まどかさんがLPSAを退会して、フリー女流棋士宣言 をされたことは、大きなニュースになりましたね。


コメントでもブログでも、さまざまな意見が飛び交い、興味深く拝読しました。


退会の理由を説明せよ、とのファンからの要望に対して、一度は語る資格がない と書かれていた北尾さん。


その2週間後、LPSAを正式に退会された翌日の、退会の理由を説明してくださったエントリー については、宣言された時ほどには話題になっていないようです。


『即席の足跡《CURIO DAYS》』を書かれている論客、nanaponさんは早いタイミングで、北尾さんを応援する意志を表明 されていましたね。


私はこの件に関して口を挟むような立場も見識もないので、少なくとも自分のブログでは触れないつもりだったのですが、先日遅ればせながらこの「退会」というエントリーを拝読して、書かずにはいられなくなりました。


なぜって、北尾さんが、


3月から始まった協会と連盟とのHP上でのやりとりは、上記の理念とは異なり、ファンを悲しませるものだと私は思います。このような状態は将棋界のためにはならないと考え、「HP上での発信を控え、まず連盟に協議を申し入れて欲しい」と理事として一女流棋士として協会内で意見を述べてきました。


と書かれていたからです。


私、ブログで悲しいってたくさん書きましたから。

ネット上でやりとりするのはやめてください、って言いましたから。


私も、将棋界で起こっている騒動について書かれたブログや記事をできる範囲で拝読しているものの、とてもすべてを網羅的に把握できているとは思いませんが、私の知る限りにおいて、業界の内部の方がこの点をはっきりと外部に向けて発信しているのを初めて見つけました。


北尾さんのフリー宣言については批判的な方も多く、残って戦うべきだったとか、他にやりかたがあったのでは、という意見も散見されます。

無責任だという方もいらっしゃいます。


私のような末席のファンが、これらの意見に関してこの場で論じるほどの見識はありません。


しかし、サラリーマンであれば所属する会社の上司に、あるいは株式会社であればヒラの取締役が社長や専務に、正しいと思ったこと言う。

そしてそれが受入れられないとわかったとき、辞表を叩きつける。


誰もが一度はあこがれるけど、なかなかできるものではありません。


「それができりゃぁ、苦労はしねえよ~お酒怒 」って(笑)



一般のサラリーマンと北尾さんとを同一視するのは無理があるかもしれませんが、北尾さんのご決断が正しいのかどうかは別として、将棋界のために、ファンを悲しませないために、という動機で北尾さんが動かれたのはまぎれもない事実だと思います。


それは、とても勇気のいる事。


周囲で支えられた方たちにとっても、とても勇気のいる事。


間違っているのかもしれないけど、他にやりかたがあるのかもしれないけど、「実際に動いた」という事実だけで、これはすごいことだと私は思いました。


そういう視点で発言してくださったことだけでも、私は北尾さんに、心からありがとうございます、と申し上げたいです。

(こんなブログが北尾さんの目にとまることはないとは思いつつ(笑))


声をあげないプロ棋士の方たちを批判する意見も散見されますが、声にならない声や、ブログの行間ににじみ出た叫びなどを聞くにつけ、北尾さんと同じように、じくじたるものを抱えていらっしゃる関係者はたくさんいらっしゃると思っています。


羽生さんを頂点として群雄が割拠する今の将棋界が、有史以来最も充実した状況であることは多くの方の一致した認識のようですね。


しかもその状況を私のような素人ファンにも楽しめるように工夫しよう、という動きが盛り上がっています。


私も子供たちといっしょに、是非このムーブメントを楽しませていただきたいと願っています。


どうぞよろしくお願いいたします。