仕事にかまけてると好奇心がなくなります。
最近、死に絶えていた好奇心が復活する兆しが。
それは、営業戦略や、人間行動の奥深さに触れたからだと思います。
理解出来ないが、巨大で畏敬に値する世界です。
世界という不定形の蠢くものの影を見たのです。
それだけではありません。最近「埼玉の100年」という本を読みました。
自分の故郷は、ほんの100年前、ひとつの市も無く、一揆ばかりで、粗暴の土地と見捨てられていたのです。
大宮などほんの田舎で、むしろ大宮と言えば秩父のことだったのです。
しかし埼玉という地は人の蠢きの中で形成されていきました。
一揆の中で政治が正されていき、
養蚕が栄え、
工業化していき、
ゼロだった高校進学率が希望すればほぼ全入に。
どうしてこの世の中はこのように出来上がったのか。
人の欲望、広告、メディア、ムーブメント、挫折とアウフヘーベン
これを積み重ねて出来上がってきた。
今の自分の仕事も一回の一揆のようなものに結実するに過ぎないのでしょう。
だから蠢きの中にいるのですが、コンピューターを使って人の欲望を理解するというこの仕事は、その中から蠢きを理解出来る立場でもあります。
営業戦略であれば、企業同士の思惑のダイナミズムの中、細い針穴に糸を通すようなスリリングな仕事で、ダイナミズムを肌で感じもします。
理系なので社会というものがピンと来ていなかったのですが、小学校に戻って「生活」の科目を取り直したいような気持ちです。(生活とは昔あった社会より簡単な科目で、埼玉について理解することを主眼としていました。)