昔、どこかで聞いた話ですが…

この世には“チャンスの神様”という神様がいらして、その神様はふさふさと長い前髪をお持ちなのだそう。
そして後頭に毛はありません。

そのチャンスの神様は、ある時突然自分の前にやって来られるのだそうです。

正面から「やあ」と歩いて来る訳ではなくて
遠く向こうから全速力で、しかも真っ裸で走って来てはあっという間に目の前を駆け抜けていくそう。

「あ、今神様が通ったな」なんてのんびり構えていたら逃してしまう。
後ろ髪を引っ張ることも、服の裾を掴むこともできないのだから。

だからそのチャンスを自分のものにしたければ、いつもチャンスを掴む為に心の準備をしておく必要があります。

向こうから神様が走ってきたことに一早く気付き、とっさにそのふさふさの前髪を掴まなければいけないのです。迷っている隙はありません。
というお話。



それを知ってか知らずか、妹ちゃん。
最近、立ち抱っこをしていると目についたものを何でも掴むようになりました。
電灯のヒモ、干した洗濯物、本棚の文庫本・・・


小さなその手で何かを掴もうと練習しているのかな。