錯覚する頃には俺は別の所にいる
運命論を信じる者が
その信仰の術を失ったときに見せる
絶望論を唱え出す姿は
背後からナイフをゆっくりと
突き立てられるその瞬間の
苦痛と快楽に類似するだろう
結果論で言えば結末に変わりはない
理想論で言えば昇華と捉えてもいい
ほらお前の好きな理論武装だ
満足ならその自分本意な考えを捨てて
人に尽くすことを覚えたらどうだ
とてもリリカルなお前の言葉に
騙されたシニカルな彼らの
微塵も感じぬ悲哀の中に
ひとつの悲哀を見据えるフェノグラム
線形状のトートロジーに
結論は何も与えられない