確か、あれは日本を出国して、北京へ向かう4ヶ月前のJAL機内でのこと。
ふと目にしたJALの機内誌、skywardをふと目にすると、チリのパイネ国立公園のことが書かれていた。
特に大きな紙面だったわけではなかったのだが、その内容、写真を観て、ここにいけたらいいなぁ、となんとなく思っていた。
それから4ヶ月。
俺はパイネ国立公園にいた。
ちなみに、このトーレス・デル・パイネ国立公園(Parque Nacional Torres del Paine)は、チリの南部にある町、プエルト・ナタレスの北、120Kmにある約1630平方キロメートルの国立公園だ。
トーレ(Torre)というのが、塔(Tower)という意味で、パイネ国立公園を象徴する3本の岩峰のことなんだと。
ちなみに、1620平方キロメートルがどのくらいかというと、大阪府より少し小さいくらいらしい。
やはり海外の国立公園は規模が半端なく、デカい。
まずはグレイ湖(Lago Grey)で、グレイ氷河(Glaciar Grey)を遠くから眺める。
青白く浮かぶ氷河の一部が幻想的に浮かんでいる。
さすが南極まで1000Kmちょっとのところにいるだけあって、
季節的には夏だが、雲がかかっていると少し寒い。
寒さの原因は他にもある。
パイネの位置するパタゴニアは、風が強い。
昔、台風の時に、傘をさして、真上に飛んで、
「わーちょっと飛んだ!」
なんてやっていたバカな少年時代を思い出す。
台風の日に、調子に乗って友だちと遊んでいたら、ゲームショップの看板が、物凄い勢いで飛んできて、あやうく看板に轢かれそうになったこともある。
・・・看板に轢かれて轢死なんて、悲しすぎる。
ちなみに、パタゴニアに行く前に、参加したイントロダクションで、風のせいで事故死してしまう観光客がいるといっていた。
その時はみんな、笑って聞いていたが、あながち冗談ではないらしい。パタゴニアに子連れで行くときは、子どもが飛ばされないように注意が必要だろう。
そんなことはさておいて。
海岸線を歩いてみると、氷河のかけらが打ち上げられているのを発見。
拾って、ちょっと観察してみる。
表面が規則正しく、八角形を描いている。
この氷河の氷は、雪の結晶が溶けたものに、圧力がかかってできたもので、気泡が少なく、透明度が高いために、こういう模様が表面にできるそう。
青い光だけを反射し、他の色は吸収してしまうため、遠目から見る氷河の色は青色に見えるらしい。
意味もなく、落ちていた流木に乗せてみる。
・・・なんかオブジェっぽい。
ツアーで知り合ったLA出身でUCLAに通うインド人と一緒にやんや、やんやいいながら写真を撮る俺。
この旅をはじめてから気付いたが、どうやら米・西海岸の人の発音は聞き取りやすく、尚且つ、親近感を感じることが判明。岡山弁をしゃべっている人に親近感を感じるが、まさか外国語でもそういうことを感じるとは、目から鱗だった。
どうやら国際開発を学んでいるらしく、そんな話題でも盛り上がる。
興味を持ち出したからかどうかは分からないが、最近そういう人によく会うな・・・。
さて、話を本筋に戻そう。
その後も、ペオエ湖(Lago Pehoe)、サルトグランデ(Salto Grande)などを堪能。
この辺りの水はミネラル分が豊富らしく、水の色が淡いブルーの色をしているせいで、他の滝や湖とは違った景色を見せてくれる。
日本では見たことのような形の花を発見。
海外では、ヘンな形の花、植物がたくさんあります。
リャマ、アルパカなどと同じ種類らしい、グアナコ。
どうやらこの辺にだけ住んでいる哺乳類らしい。
ちなみに、人が近づくと逃げてしまうので、遠目から一枚。
こう見るとかわいいですが、意外とデカいです。
そして、このパイネのクライマックスである、3本のトーレスが見えるポイントに到達!
ちょっと分かりにくいが、この上のやじるし辺りが3つの岩峰である。
左より、
デ・アゴスティーニ塔(Torre de Agostini 2850m)
セントラル塔(Torre Central 2800m)
モンツィーノ塔(Torre Monzino 2700m)
ちなみに写真では、一番左のデ・アゴスティーニは少し雲がかかっている。
じっくりと、このパイネの象徴を眺めてみる。
中央部のみ雲が途切れ、光が差し込んでいる。
まさに、神が舞い降りんばかりの様相だ。
来て良かった、と思う。
パイネはハイキングコースがたくさんあり、全て回るには約2週間ほどかかるらしい。
今回は1日しかいれなかったため、ほとんどハイキングできなかったが、次回はぜったいにハイキングしてやる、とリベンジを心に決める。
待ってろよー!!パイネ!!
また戻ってくるからな~!・・・と叫ぶ、俺の図。
そして、プエルト・ナタレスの街に戻るのであった。
ちなみに南極圏に近いせいで、日が暮れるのが遅い。
ちなみに、これ夜の10時。
夜の8時、9時でも昼のような明るさなので、感覚がヘンな感じ。
早くも南米に来て3週間。
航空券のチケットの日付を変更したものの、Waiting Listの状態が続いている。
無事に、次のニュージーランドへたどり着けるのか、、、俺。
続く!
◇今日のオマケ画像
ツアー会社に貼ってあったチリの大統領が、ウチのおばさんに似ていた。
・・・って完全に内輪だな・・・笑