前日、奇跡の飛行機乗り過ごしを体験した俺。
翌日、中国VISAが切れるギリギリの日程でベトナム航空の飛行機に乗りこんだ。
雨季である東南アジアはこの時期、雨が多いのだが、
この日の夜も雷雲が立ち込める中のフライト。
バンバン雷が落ちまくるのを遠めに見ながら、機内食を食べる。
中国にちょっと長居しすぎたな・・・と思いながら、
これからの行程を考えてみる。
次は約2週間後の8月26日にインドネシアのジャカルタから香港へフライトする予定だ。その前にベトナム、ラオス、タイ、カンボジアを回った後に、シンガポール経由で、、、
・・・圧倒的に、時間が足りねぇ。
実はこの旅は世界一周旅行券(*)という、航空会社同士のアライアンスを活かした、世界一周用の航空券を使って周っているだがこのチケットがちょっと曲者。
*詳しくはこちら(旅行前・旅行中もお世話になりっぱなしの世界一周堂さんHPより)
http://www.sekai1.co.jp/rtw/one.html
チケットを予定する前に、すべての航路を決めなきゃいけなかったり(日時の変更は可)、大陸ごとに何回までのフライトに抑えなければいけないなどの制限もある。
そして、アライアンスごとにフライトできる都市が決まっているので、それらを上手く考慮して考えなければいけない。
今回は南米も旅行する予定なので、南米に強いとされているLAN航空が含まれている、JALも加盟しているアライアンス、ワン・ワールドグループの世界一周航空券を使っている。
2週間弱で東南アジアの国々を回った後にマレー半島を下ってインドネシアまでいけるのか・・・
うん、たぶん無理。
そんなことを考えていたら、機内アナウンスが。
もうベトナムに着くようだ。
さすがに近いだけある。
タラップを降り、空港に入り、税関を通る。
そして俺は無事、2カ国目のベトナムに突入した。
ベトナムについたのは、夜の9時頃だった。
出口から出ると、インフォメーションがあり、ハノイまでの行き方を聞く。
ホテルはとってあるのか?と聞かれ、とっていない、というと、ここのホテルはすごい設備もいいからオススメだという。
空港の中にあるインフォメーションが、民間の宿の紹介するというのも変な話だ。しかもそこそこ高い。きっとコミッションが彼の懐に入るのだろう。もしくは友人か親族経営に違いない。
「高い、高い」
と、ベトナム人の若者が声をかけてくる。
高いからそこはやめとけ、という感じで俺に訴えてくる。
どうやらタクシードライバーらしい。
街まで5ドルで連れて行ってやると言っている。
ガイドブックに書いてある相場よりだいぶ安いな・・・。
ふっかけられるのが当たり前なのに、安く言ってくるとは何か裏があるのでは・・・。
と思いつつ、感じはあまり悪くなかったので、
まぁ夜やし、このベトナム人の若者を信じることにする。
外に出ると、仲間らしいタクシードライバーが迎えに来る。
なぜ一人じゃないんだ・・・。
と若干ひるんだが、もう乗ってしまったものはしょうがない。
しかもトヨタの新車だ。
乗り心地は抜群。
快調にハノイへ向かう。
それにしてもベトナムはバイクが多い。
モーターバイクのことだろうが、タクシードライバーも
「ベトナム、ソーメニー、モトバイ」
と言いながら、縦横無尽に駆け回るバイクにクラクションを鳴らしながら運転している。
「キャノン、キャノン、ソーメニージャパニーズ」
と指差す方向を見ると、CANON、と輝くネオンの看板が。
どうやらハノイ郊外のこの場所に、工場があるらしい。
「東南アジアに工場があって出張」
っていうフレーズはたまに聞くが、実際にこういうところまで来て仕事をしているんだなと思う。
20~30分運転したら、ハノイに到着したみたいだ。
お金を払おうとしたら、
「そんなに大きいお金は受け取れない、ATMで細かいのを下ろせ」
という。
大きいも何も、7万ドンを払うのに10万ドンを払っているのにどこが大きいんだ??400円のものを買うのに、500円出して、高い、それは受け取れない!って言うか??
怪しむ俺。
じゃあ、そこのお店でなんか買って崩すからいいだろ、と無理やり降りようとする俺。そうすると、そのベトナム人は、「OK、OK!!」といって、仲間に釣りを出させる。
・・・あるんだったら、最初っから出せよ!
ATMで引き出させて持ち逃げしようとでも思ったのだろうか?
ちなみに、車の中で「観光に連れて行ってあげるよ」とか「車が必要だろ?」と言っていたにも関わらず、降りる際にビジネスカードをくれ、といったら、「7万ドンしかくれないお前に用は無い」的な事を言われて去っていかれた。
なんか不快だ。
最初っからその約束で乗っただろうに。
・・・まぁそんな常識は通じないのだろう。
ここは日本ではないのだから。
宿に着いたが、ベトナムのその宿はくそボロかった。
意外かもしれないが、中国の宿の方がよっぽどキレイだった。
ある人の話だと、中国は最近ユースホステルがガンガンできているために、施設自体が新しいものが多いからだとのこと。
確かに数十年前からバックパッカーが押し寄せるハノイと比べたら、
中国のそれはバックパッカーにとっては新しい目的地の一つなんだと思う。
天井から水が滴るような薄暗い通路を上に上がってドミのある部屋へ。
そこでネットをした。
ちなみに中国を出て、感動したことが1つある。
アクセスできるサイトが格段に増えた!
中国ではいろいろサイトに閲覧制限があるため、普段何気なく使っているサイトにアクセスできなかったりする。
普通に友人のサイトを見るだけでアクセスできなかったりするのだ。
久々に何の障害も無くネットサーフィンを楽しむ。
日本にいると当たり前のことが、こちらではとても幸せなことに感じる。
ある種の不都合や困難は、小さな幸せを際立たさせる気がする。
その夜、一緒の宿に泊まっていた韓国人の女性と、新しく入ってきた在日韓国人の大学生の子が一緒に飲みにいくという。俺も少ししてから、やっぱり行こうと思い、宿のおばちゃんに外出する旨を伝える。
すると宿のおばちゃんは
「ベタ~ァ、ベタ~ァ」
とやたらあまったるい声を出しながら、俺のカバンを開ける仕草をする。
たぶん、Better、~した方がいいと言っているのだと思う。
・・・カバンを開けて外を歩いた方がいいってか!!
と一瞬焦ったが、どうやら彼女は夜出歩くと財布とかすられるかもしれないから、Better not go out、外出しない方がいい、と言っているのだと気付く。ちょっとハノイの夜の街も興味はあったが、おばちゃんの言うことももっともかと思い、その日は部屋で寝ることにした。
余談だが、中国からベトナムに入って、通貨の単位がめちゃくちゃあがった。
今まで普通に1元とか10元だったのだが、急に単位が7万ドンとか、万単位になったので感覚がおかしくなった。
適正の価格なのにぼったくられているような気がして、最初は何度も数えてしまった。
ちなみにこちらが中国元とベトナム・ドン。
この単位の差の違い、いきなりはちょっと焦るでしょ?(笑)
買い物するのに、100円のものを買うために1万円出しちゃった感じがして戸惑った。

