悪夢のような一夜をなんとか乗り切った俺。
体調も少しよくなった翌日は昆明の街をぶらついてみる。
やっぱり中国の北部に比べて、俺は南部の街の方が好きな気がする。
雑多な感じは変わらないが、道にしても、人にしても、
北部と比べるとよっぽど落ち着いている気がする。
成都の街で会った、北部の街から来たらしい中国人の若者も、
南の方がのんびりしていると言っていたが、まさにそんな感じがする。
昼飯時、カツさんに教えてもらったピータン粥を食う。
これが非常に美味い。
あったかいお粥に、ほんのり塩味のついた
ピータンがベストマッチング!
お腹を下した俺にとって、ピータン粥が中国で一番感動した食事といっても過言ではない。
中国に行かれる方、ぜひ一度お試しあれ。
あとは小龍包が美味かった。
ただ、ここ雲南省では、中から肉汁が滴るあの小龍包は小龍包とは言わないらしい。
ちなみに小龍包を頼むと肉まんみたいなものが出てくるんだと。
名前が一緒でも違うものが出てくるとは・・・。
その後、ユースの近くにあった地元民が集まる市場へ。
人・人・人・・・
すごい人だかり。
今晩の夕食の準備なのか、おばさんたちの姿も多い。
この市場では本当に色んなものが売っていた。
※この先一部過激な表現があります。食事中の方・気持ち悪いものを見たくない方はご遠慮ください。
マーケットの先へ進んでみた。
色とりどりの香辛料。
甕に入った調味料・酒
原型が分かる鶏(もれなく足付き)。
まぁ、中国の市場だから、この辺は想定の範囲内だ。。
さらに奥に進んでみる。
なんだ、この肉の塊は??
巨大な動物の肉塊にびびりながらも、さらに奥に進む俺。
そして、俺はついに発見した。
あの国民的人気ゲームに登場する、おしゃれなアイツ。
1UPキノコ!!!(・・・みたいな色のキノコ)
だが、こいつは食べたら1UPするどころか、
一発で死んでしまいそうな毒毒しい色をしていらっしゃる・・・。
しいたけとは比べものにならないほど邪悪な色だ。。。
でも売っているということは食べれると言うことで・・・
どんな風に調理されるのか、とても気になる一品だ。
そして、俺がこの市場で一番衝撃を受けたのがコイツだ。
ハチの幼虫。
一つ一つピンセットで、巣から卵を取り出す店の人。
中にはすでに孵化しているものも。
近づいて、よーく見てみる。
も、もしかして、、、、こ、、、こいつは、、、、
ススメバチじゃありませんかーーー!!!!!
横でうごめいているスズメバチには目もくれず、黙々と幼虫を取り出すおっさん。
おじさんやめてーー!!!
やつらを刺激しないでーーー!!!!
栄養価が高くて、美味しいものなのかもしれないが、
誰か刺されて死んだりしないんだろうか・・・
すでに刺された人がいたら、アナフィラキーショックの前に、
おもわずショック死してしまいそうな光景だ。
そんなことを妄想しながら、衝撃だった市場を去る俺。
そして、ふと右側を見ると、美容室の外でカラーリング?を待つ少女の上にチワワ。
こんな意味不明な光景も、中国に2週間いると、けっこう普通に見えてくるところがすごい。まさにチャイナ・マジック。
なんだかんだで昆明の街を堪能し、宿のみんなにお別れをいう俺。
今日は旅が始まって初のフライト、そして2カ国目のベトナムへ行く日だ。
ちょっと時間が遅いから急がなきゃーと思った俺が、行動を開始し始めたのが、フライトの2時間ちょっと前。
ハノイはほんの目と鼻の先だから、と思っていたし、
「昆明の空港は中国の中で、市内から一番近い空港らしいよ」
と聞いていたのもあり、かなりのんびりしていた。
この辺で余裕をかましすぎていたのが良くなかった。
距離的には近いとはいえ、昆明ーハノイは国際便なのだ。
さすがにもういかねばと思い、ユースのスタッフにタクシーをお願いすると、「道にたくさん走ってるからつかまるわよ」との事。ダッシュでタクシーをゲットしに大通りへ走る俺。
・・・タクシーマジ止まんねー!!!
「空車」
とかいてあるタクシーがバンバン通り過ぎていく。
押し迫るフライト時間にタクシーがまったく止まってくれない地獄。
しかも空車なはずなのに!!
な、、、なんとかしないと・・・!!!
バックパックを背負ったまま、信号で止まっているタクシーにダッシュで詰め寄る俺。
もうこの際、俺が中国語がしゃべれないとか、言っている場合じゃない!!ひたすら運転手に事の重大性を説明する。
・・・なんていっているか、まったくわからん!!
ただ、さすがに中国に2週間いることもあり(?)まったく違う信号を発信している中でも、なんとなく相手の言っていることを察する俺。
(多分)どうやら日中のタクシードライバーと夜間のドライバーが入れ替わる時間帯らしい。
じゃあ空車ってつけたまま家に帰んじゃねー!!
紛らわしいんじゃー!!!ボケーー!!!
と吠えども、状況はまったく好転する訳もなく。
バンバン通りすぎる「空車」のタクシーにアピールしていたが、あまりにも止まらなすぎるため、ユースに戻って、中国人スタッフに一緒についてきてくれるようにお願いする。
すると5分ほどでタクシーがつかまった。
なんとかコイツを空港まで連れて行ってくれないか、しかも超急ぎで。
とタクシー運転手を説得してくれるユーススタッフ。
俺が宿を出てから、45分間のロス。
そもそも2時間ちょいしか時間がなかったのにこのロスは致命的。
なんとかなる事を信じ、空港へ飛ばしてもらうようお願いしてもらう。
米ドラマ「24」で、ジャックバウアーが「急がないとマジでヤバいんだぞ!!」と誰かに怒鳴っているときの感じを思い出す。
そんな緊迫感。
俺の中で、デジタル時計の表示が刻々と減ってゆく。
フライト40分くらい前に空港に着く。
飛び出るようにタクシーから出て、釣りはいらん!とお金をバンと渡し、
ベトナムへ向かう旅客機に乗るため、国際線のターミナルを探して猛ダッシュ。
ターミナルへ入ってインフォメーションに行く。
なぜに、英語が通じないんだーー!!!
その辺りにいた人に、あっちだよ、と言われた方面に走ったが、
表示が小さすぎて見逃して、国内線ターミナルへ着く俺。
自分が見逃してしまった事実に気付き、国際線のカウンターにたどり着いたときには、もうスタッフは誰もいなかった。
間に合わなかったか、、、
その後、一縷の望みを抱いて、近くにいた係員に
ベトナム航空のスタッフのいるところへ連れて行ってもらう。
すぐに対応してくれるベトナム航空のスタッフ。
なんとかなりますよね?ね??
「残念ですが、あなたは今日のフライトに乗れません」
。。。
あまりのショックに呆然とする俺。
ホントにショックを受けたら、何も考えられなくなるらしい。
どうやらお姉さんの説明だと、チェックインカウンターの機械が30分前で止まってしまうらしい。
時計を見たら、ちょうど30分前・・・。
嗚呼、、、、
と思っても後の祭り。
そのままオフィスみたいなところに連れて行ってくれて、次の日のフライトに乗れるかどうかチェックしてくれるとのこと。
なんとか次の日のフライトが取れた。
お礼を言ってオフィスを出る俺。
「今度からは出発の3時間前には空港に来てくださいね!」
と言われ、
「次からはちゃんと余裕を持って行動しよう」
と、強く心に誓った出来事だった。
俺の中国VISAが切れるまで、残り1日。












