洛陽を出る直前に、Jeremyに、
「その電車、いつ着くか知ってるの?」
と言われた。
そういえば、知らない。
距離的に北京ー洛陽より少し長いが、
出発が早朝だったので、当日着くんだろうなと思っていた。
そしたら、Jeremyが
「さっき調べたら、23時間って書いてあったよ、アハハー」
アハハーじゃねーー!!!
なにー、ほぼ丸一日電車に乗るってかー!!
オーマイガー!!!
まぁ取ってしまったものは仕方がない・・・
それにしても、丸一日電車に乗らないと着かないって、
どんだけデカいんだよ、中国よ。
ちなみに洛陽ー成都間の距離は900km。
そりゃ、遠いわ。
しかもどうやら快速と普通の2種類があり、
俺が乗ったのは普通列車だったっぽい。
ひたすら日本から買ってきたジェフリーサックスの新刊と、
茜ちゃんに借りた深夜特急4・5巻を読み進む。
それにしても、暇すぎる・・・
でも仕方がないので、ちょっと中国の電車内をちぃ散歩。
中国の電車の面白いところ。
お湯が出るところが各車両の間についている。
さらに、車掌が各車両の一区画ごとにお湯の入った大き目のポッドを持ってくる。
どうやら乗車前にカップラーメンを購入しておくのが通らしい。
みんな昼時になると、ラーメンをバックから取り出し、
車両の奥へと消えてゆき、そして熱そうにカップラーメンを抱えて戻ってくる。
う、うまそうだ・・・。
一口食べたい。
そこは気合で我慢する。
ナイスガッツ、俺。
あとは、寝台車両は、チケットと引き換えに車掌がカードのようなものを渡してくれる。
乗客がどこで降りるかを把握しておいて、着く前に起こしてくれるという、
俺のような寝ぼすけにも非常に優しいシステム。
まぁ日本で寝台に乗ったことないから、もしかしたら同じかもしれないが。
・・・そして夜になった。
そうして、中国の片田舎を走る夜行電車の車内で、
深夜の格闘のゴングはひっそりと鳴らされたのであった。
夕方から寝ている真横のおっさんがいる。
俺の席は中段といわれる、まさに上・中・下の真ん中のベッドだが(前回は下段)、
その隣のおっさんから地鳴りのような、いびきが聞こえてくる。
最初は斜め上のおっさんが怪しいと思っていたが、
どうやらこの隣の痩せ型のおっさんから、
この地鳴りのような轟音は聞こえてくるようだ。
普段は温厚な俺も、昔の室外空調機のようないびきを
聞き続けていると、さすがにイラッとしてくる。
そして俺は自分の睡眠時間確保のために、
緊急かつ、秘密裏に作戦No.001、
コードネーム ”快眠” を実行した。
まず、おやじのシーツをちょっと引っ張ってみる。
効果なし。
効果がないことにより一層腹が立つ。
その後も、俺のおやじへの攻撃はエスカレートする。
シーツを引っ張ることはもちろんの上、
ベッドからはみ出している膝をベッドに押し込んだりする。
残念ながら、
おやじ、
微動だにせず。
俺、びくびくしつつ、
早くも、最終兵器を発動させる。
おやじの枕を引っ張った。
さすがに頭を動かされたら起きるやろ、、、
結果
いびきが2秒止まる。
でもすぐにいびきをかき始めるおやじ。
俺、惨敗。。。
さすがに万策も尽き、そのまま自分の無力さを嘆きながら、
固めの3段ベッドの中段で明日のジョーのごとく燃え尽きる俺。
こうして、無常にも試合終了のゴングは鳴らされ、
四川省成都行きの電車は人知れず、目的地へ向かうのであった。