息子氏の空手の試合があった。


空手をはじめて3年とちょっと。

これまでに型の試合出場は2回、組手の試合は今回がはじめてだった。

今までも試合エントリーの機会はたくさんあったけど、息子自身が希望しなかった。

自信もなかったし、どうせ負ける、怖いという気持ちがあったのだと思う。

そんな息子が今回試合にエントリーした理由は、

道場の先生に背中を押されたから。


大切なのは勝ち負けの結果ではなく、

試合に出場し、自分を知る、今後の課題を見つけてくること

試合に出場することで、これまでの自分より進むことができる。


流れに身を任せるように出場を決め当日を迎えた。


家族で応援に行った。

息子はこれまでに見たことのないほど緊張に支配されていて、ガチガチだった。


“絶対負ける”

“無理だから”

“早く負けて家に帰りたい”


もうええわ!覚悟を決めい!

突っ込みたくなるほど弱音もずっと吐いていた。

直前まで前を向くことはなかった。


気持ちで負けてる。

これじゃあ無理だろうな、、

正直そんなことを思いながら

息を呑むように試合を見つめた。


結果は

二勝、一敗でまさかの準優勝。(1戦目は不戦勝だけど)

たくさんの人が見守る中、

試合開始の合図と共に、これまでの後ろ向きさを全く感じさせない姿で、相手とだけ向きあい最後まで手を抜くことも諦めることもなく真剣勝負をやってのけた。


その姿に私はとてもとても感動した。

カッコ良いと思ったし、美しいと思った。


日々の練習でやってきたことが

しっかり本戦で活かされてたね!

とても良い試合でした


先輩や指導者の方々からそんな言葉をもらい、

その言葉の重みを感じてさらに感無量。


行きたくない〜と言いつつも真面目に練習してきた

そんな日々の積み重ねが本番につながっていくという手応えを息子自身、感じることができたのではないかと思う。


一戦で自分の空手をして勝ち星をつけられたこと、

そして

ラストの試合でも全力で戦いその上で負けを経験できたこと、

本当に良かったと思う。


逆に初出場で優勝なんかしていたら

天狗になってすぐぽしゃるのも目に見えてるからね泣き笑い


息子と空手

無縁にしか思えないってほど

ガラじゃない感じだけど、

空手から多くのことを学んでいる。


また一つ息子のことを知る機会に恵まれたことに感謝して。