こんにちは、HALです。
今、Eテレのみんなのうたで、「みんなのうた60」という60周年企画で、昔懐かしの曲を放送しているのをご存知ですか?
で、先日皆さんご存知の「クラリネットをこわしちゃった」が放送されていて、次女の相手しながらぼんやり見ていたわけです。
考えたらこの原曲を聴いたことがなかったんですね。
クラリネットの調子っ外れな音階がイントロなんですが、調子っ外れというか、完全に初めて吹く人が出すソレで、かなりひどい。
ドもレもミもファもソもラもシも音が合ってない。これはひどい。
……ん?
あれ? もしかして……
このクラリネット、壊れてるんじゃなくて、もしかして「ぼく」が初めて吹いてみたら、音が全然出なくて、「パパが大事にしてたクラリネット、壊しちゃった!」と焦ってる歌なのでは……?
という気づきを得ました。
そう考えると全部辻褄が合うんですよ。
とっても大事にしてた
→多分これまで大事にして吹いてなかった
→練習してなかったから音が出ない
とか、
ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない
→そりゃ練習してなかったら音が出んわ(クラリネット、音を出すの難しい)
とかですね。
で、調べてみると、原曲はフランスの" J'ai perdu le do de ma clarinette"という作曲者、作詞者不詳の童謡で、(フランス語はさっぱりわからないので間違ってたらすいません)「ぼくのクラリネットのドの音が出なくなっちゃった」という息子に、「お父さんがクラリネットの指導する……という内容のようです。
ちなみにオーパッキャラマドもフランス語(壊れたクラリネットの音かと思っていた)
なので、日本語の訳詞を書いた石井好子さんも、その内容になぞらえて作った……のかもしれません。
数十年来、「ドとレとミとファとソとラとシの音が出ない」なんてどこまで叩き壊したらそうなるんだとか、お父さんにこれから怒られなきゃいけないストレスフルな曲だなとか思ってたんですが……
初めてクラリネット吹いたら、パパみたいにきれいな音が出なくて、「どうしよう! 壊しちゃった!」って焦ってる子どもを想像したら、なんだかとってもかわいい歌だなーとほんわかしまして、「クラリネットをこわしちゃった」の歌がとても好きになりました。
(解釈間違えてたらごめんなさい)