こんにちは、HALです。

 

さて、補完食ってご存知でしょうか?

日本で言うところの「離乳食」にあたります。

WHOが提唱している赤ちゃんの食事の概念で、引用すると”母乳に加えて他の食物を与えること”です。

 

なんじゃそりゃ?

ということを動画で解説しました!

 

 

動画を見るのが大変な方は、↓こちらの文章をどうぞ。

 

 

離乳食は、かられる事、というその言葉から、母乳をやめて食事に置き換えていくイメージが強いのではないでしょうか。

 

補完食は母乳やミルクを無理に減らしません。母乳やミルクに食事を「加えて」いきます。

 

 

なぜ食事を「加えて」いくのでしょうか?

 

それは、赤ちゃんが6ヶ月ごろになると、母乳やミルクだけでは赤ちゃんが元気に動いて大きくなるのに栄養が足りなくなってきます。

しかし、母乳やミルクは赤ちゃんにとって、バランスのよい大切な栄養源。

ですので、母乳やミルクを無理に減らさず、食事を「加えて」いくことで、足りない栄養を補完していこう……栄養を補完する事、それが補完食なんですね。

 

じゃあ日本の離乳食と全然違うの……?

 

と心配な方。

 

ご安心ください。

 

日本の離乳食も、2019年に改訂された「授乳・離乳の支援ガイド2019改訂版」に

 

離乳とは、成長に伴い、母乳または育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、その時に与えられる食事を離乳食という。

 

と書かれているんです。補完食と同じでしょう?

 

ただ、従来の離乳食では少し栄養を補うのが難しい部分があります(特に初期)。

従来の離乳食にもいいところはたくさんあります。日本で補完食を実践するには、日本の食材を上手に使った従来の離乳食を活用しない手はありません。

ですので、従来の離乳食とできるだけ乖離せず、日本の食材を活用して、でも、必要な栄養を補って行く方法を一緒に考えていきましょう!

 

動画ではグラフなども用いて説明していますので、よかったら見てみてくださいね。

 

 

 

 

じゃあ、どんな栄養が足りないの? という講座の続きはまた今度。

 

 

動画やブログの更新が待てないよという方、補完食について興味が出て勉強したいなと思った方、本を出していますのでよかったらよろしくお願いいたします。

 

 

 

「赤ちゃんのための補完食入門」彩図社さんより。

母子栄養協会の代表理事である川口由美子先生監修。

おかげさまで発売から数日で重版決定、1ヶ月で第4刷となりました。本当にありがとうございます!

 

参考文献

厚生労働省.授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版).2019 (2021-02-04参照)

https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf

 

World Health Organization.補完食「母乳で育っている子どもの家庭の食事」.日本ラクテーション・コンサルタント協会.2006

https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/66389/WHO_NHD_00.1_jpn.pdf?sequence=2