新・明日に向かって撃て | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
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『新・明日に向かって撃て』 

原題:Butch And Sundance The Early Days

1979年(米) リチャード・レスター監督作品

 

南米のボリビア山中で数百発の銃弾に散った二人組、

ブッチ・キャシディーとサンダンス・キッドの物語は、

『明日に向かって撃て』で叙情的に描かれましたが、

本作品はそんな二人が出会った若き日の物語。

 

前作では、

中年になっても少年のころの夢を追いかけているような二人の姿が、

少々寂しく感じられ、

それが作品の魅力だったのだが、

本作ではその夢が若さの中で炸裂しているのが大きな魅力になっています。

 

血を見るのが嫌いなブッチと血気盛んなサンダンス。

麦畑からかかしの洋服を失敬してカジノを襲撃したり、

(と言っても派手に暴れるわけではなく頭脳戦ですが)、

ジフテリアの血清をスキーで運んだり、

ロンガボーという冴えない名前をサンダンス・キッドに改名したり髭を生やすようになったりというエピソードが、

大自然を存分に生かしたリチャード・レスターののびのびとした爽やかな演出で描かれます。

 

若き日の二人を演じるのは、

トム・べレンジャーとウィリアム・カット。

本当のポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの若い頃のようです。

 

クライマックスは、

これまたブッチの頭脳を活かした列車強盗の奇襲作戦。

このシーンが本編の大追跡シーンにリンクしていくように感じます。

 

爽やかな青春映画というべき本作。

傑作の前作とは味わいが少々違いますが、

こちらはこちらで心地よい仕上がりになっております。

 

予告編も楽しいですよ

 

 

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