晴れ、ときどき殺人 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
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晴れ、ときどき殺人

1984年(日) 井筒和幸監督作品

 

赤川次郎原作のミステリーを、

井筒和幸監督がメガホンを取った角川映画です。

 

大会社の会長浅香光代が、

地鎮祭前日の夜偶然殺人を目撃。

 

全くの他人が容疑者として逮捕されるが、

浅香光代の元には、

『その男を真犯人として証言せよ、

さもなくばニューヨークにいる娘を殺害する』という脅迫状が届く。

 

1年後、

日本に帰国した娘(渡辺典子)。

容態が悪くなった浅香が、

死ぬ前に娘に真実を話そうとするが、

犯人の名前をいうことなく死亡。

 

その日から、

会社の権力争いが原因と思われる連続殺人が起こり・・・

 

変に政治的イデオロギーを持ち出さない井筒作品は面白いね。

序盤から中盤はヒッチコックサスペンス風であり、

クライマックスはまさかのサイコサスペンスからの、

『E.T.』に影響を受けたのであろうファンタジィの世界へと目まぐるしい。

 

主演の渡辺典子ちゃん。

最近あまり見ないけどどうされているのでしょうね。

劇中レオタード姿で激しくダンスを踊る場面があるのですが、

そのダンスが有名な『井森ダンス』そっくりで笑ってしまった。

 

相手役に太川陽介や、伊武雅刀、前田武彦といった面々。

最近お目にかからない九十九一さんも出演。ちょっとギャグは寒いですけどね。

 

それからユーミンの旦那さんの、

松任谷正隆がまさかのサイコ野郎で登場。

棒読みのセリフで大丈夫かなと思いましたが、

しっかりクライマックスではサイコしてくれていました。

 

サービス精神旺盛な本作。

小道具など、

映画ファンがニヤリとするような細かい仕掛けがたくさんあります。

 

お気楽にどうぞ!

 

主題歌も渡辺典子ちゃんでした。