『ぼくらの七日間戦争』
1988年(日) 菅原比呂志監督作品
理不尽な校則や教師たちの暴力に反抗した11人の男女中学一年生が、廃工場に立てこもり教師たちと戦う物語。
戦うといっても他愛のないもので、
クライマックスには機動隊も突入するが、
タバスコを発射する銃や落とし穴など、
細かい仕掛けで大人たちに対抗する。
廃工場の地下にはなぜか戦車が隠してあり、
中学生たちはこれを操縦したりするが、
暴走して大人たちをなぎ倒すなんていうシーンはなく、
そこらじゅうをウロウロドライブするだけ。
管理主義の教師たちの描き方もステレオタイプで新鮮味がなく、
唯一生徒たちの味方となる教師賀来千香子も意外性がない。
同じく反抗する生徒たちも、
がり勉、スポーツ万能、大食い、学級委員、芸術志向と、
これまたありきたりの人物配置。
作品としては高く評価はできませんが、
魅力的なのは、
今や熟女女優として貫禄十分となった宮沢りえの新鮮な魅力。
溌溂としていて気持ちがいい。
まさか、
わずかこの3年後にヌード写真集を出すなんて想像もしなかった。
音楽は、
ブレイク前の小室哲哉。
気に入ったのは、
ラストの大花火大会。
ぼくらの七日間戦争
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