バニシングIN60 | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

バニシングIN60”』 原題:Gone in 60 Seconds

1974年(米) H・B・ハリッキー監督作品

 

CGがない時代で本当に良かったと思える作品です。

スタントマンのH・B・ハリッキーが、

監督、制作、脚本、原案、主演をやってのけた、

痛快カーアクション。

 

表向きは保険外交員をしているハリッキー。

実は、

自動車窃盗団のボス。

 

ある日、

某国のディーラーから、

大型の契約を持ち掛けられる。

それは、40万ドル分の車を調達すること。

 

期日までに車をそろえるため、

ハリッキーらは、

片っ端から車を盗んでいく。

 

しかし、

エレノアと名付けた黄色のムスタングだけは、

どうしてもうまく盗めない。

 

ハリッキーは、

苦労して黄色のムスタングを盗み出すのに成功するが、

仲間割れが原因で、

犯行現場を密告されてしまい、

警察から追われることに・・・

 

と、

ここからの約40分間が、

40年たっても、

未だ破られることのない長いカーチェイスです。

 

ぶつかっても、壊れかけても逃走し続けるムスタング。

沿道にはやじ馬もたくさん出てくるが、

中には負傷者も現れるところがリアル。

 

追っかける警察は、

空からと陸からの追跡を試みるが、

ことごとく失敗。

 

このだだっ広いアメリカの高速を、

どうやって逃げ切るのか、

逃げ切ることができるのか、

というのは本編を見ていただくことにしましょう。

 

とにかく、

カークラッシュの場面が本物なので、

(実際の事故もあったようだがそのまま作品に使用されている)

迫力はCGとは段違い。

 

ニコラス・ケイジ主演でリメイクが作られたそうですが、

こちらはCGを使い、

作品のムードも全く異なるとのこと。

ノーテンキに車を爆走させるオリジナルの良さが失われているとも聞きます。

 

迫力満点の約90分。

これぞ映画の醍醐味って感じです。