誘拐報道 | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


誘拐報道
1980年(日)伊藤俊也監督作品

実際に起きた宝塚学童誘拐事件のドキュメンタリー映画化。
誘拐事件における報道協定と警察とのせめぎ合いを描く。

宝塚市で、
下校途中の小児科医の息子で私立小学生の男児が誘拐される。

犯人は萩原健一
脱サラをして喫茶店を経営していたが、
中尾彬に騙されて借金を負い、
娘の同級生名簿から医者の息子だったら金があるだろうと思いこんでの犯行だった。

事件が発覚すると、
警察は直ちに報道管制を敷く。

新聞記者らは、
警察からの乏しい情報を受けながら、
一刻も早いスクープを狙っていた。

犯人は、
男児を車のトランクに乗せたまま、
雪の丹後半島へ逃亡。

やがて戻ってきて、
身代金を要求する。

身代金受け渡し場所に、
スクープ狙いの記者が待機しており、
警察に通報されたと勘違いした犯人は・・・

犯人の妻に小柳ルミ子
新聞社の支局長に三波伸介
若手記者の恋人役に藤谷美和子

他、
丹波哲郎
伊東四朗平幹次郎宅麻伸大和田伸也松尾嘉代池波志乃橋爪功菅原文太など、
豪華キャスト。

実話が元になっているがけあって、
見応えは充分。
原作者の読売新聞も実名で出ている。

冬の丹後地方を捉えたカメラは美しく、
また、
いまはない宝塚ファミリーランドが出てきたのは懐かしかった。

キャストは皆好演だが、
特に、
役作りのために10キロ体重を減らして犯人役に挑んだ萩原健一が光る。

身代金の受け渡しがうまくいかず、
場所を転々と変えて指定される場面は、
誘拐映画の定番とはいえサスペンスが高まる。

が、
犯人側の家庭の事情が少々まだるっこくなってしまったのは惜しい。

ラストは、
マスコミによるプライバシー侵害と、
ペンの暴力を問いかけて終わります・・・
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