脱出 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

脱出』 原題:Deliverance

1972年(米) ジョン・ブアマン監督作品

 

ジョン・ブアマン監督によるすさまじい暴力映画。

現代人は文明を否定する理不尽な暴力にいかに立ち向かっていくのか。

 

ジョン・ヴォイトバート・レイノルズ

ネッド・ビーティーロニー・コックスら中年男4人は、

カヌーで川下りをするために、

ダム建設で沈んでしまう村の渓流にやってくる。

 

4人の性格はバラバラで、

野生児のようなレイノルズがリーダーシップをとる形で川下りが始まる。

 

のどかな自然の中でのレジャーのはずだったが、

ジョン・ボイトとネッド・ビーティーが休憩のため船を留め、

陸に上がることから作品の性格が一変する。

 

突然現れた二人の山男に、

ネット・ビーティーは性的暴行を受け、

ジョン・ヴォイトも危機一発となるが、

遅れてやってきたバート・レイノルズのボーガンがもう一人の男を射抜く。

 

死体の処理を巡って4人は対立。

川下りを再開する4人だったが、

次第に流れは速くなり、

また、謎の追跡者も現れて、

まさに死の川下りとなるのだった・・・

 

バート・レイノルズだから、

野性味を発揮して困難を乗り越えていくんだろうと思って観ていたら、

それは前半だけで、

後半は足を折って動けなくなりヒィーヒィーわめいてばかり。

 

前半ではボーガンで鹿も打てなかった、

アドヴェンチャーとは無縁な感じの、

知的なジョン・ヴォイトが、

後半は鬼気迫る活躍をみせる。

 

このあたりは、

無抵抗主義を貫いていたダスティン・ホフマンが、

一転鬼のような反撃をみせるペキンパーの『わらの犬』を連想した。

 

突然現れる暴力男たちは、

沈みゆく街の怨念が作り出したものなのだろうか。

 

4人は無事下流までたどり着けるのでしょうか・・・

Deliverance - Trailer

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