『白昼の通り魔』
1966年(日) 大島渚監督作品
農村。
村長の息子と関係を持つシノ。
その現場を目撃したシノに好意を寄せている英助。
シノと村長の息子が心中しようとするところを、
シノだけ助け、
気を失っているシノを村長の死体のぶら下がっている前で犯す英助。
その英助と結婚している中学校女教師。
英助は村を飛び出し連続強姦致死事件を起こす・・・
男女の痴情のもつれから、
犯罪に走る男と、
犯罪者であるとわかっていて男をかばう女。
この図式に従って、
ダラダラと物語が進む。
このダラダラ感が松竹ヌーヴェルバーグというのだろうが、
後味が悪くていけない。
ギラつく太陽の下での暴行シーンだって、
黒澤明の「羅生門」の頂のような気がする。
後半は、
愛している、
いや愛していない、
死ぬの?
死なないの?
と延々と続くのだからたまらない。
男女の愛の不条理がテーマなのだろうが、
どうも呑み込みにくい一篇といわざるをえない。
大島 渚監督作品です。
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