THE CALL [緊急通報司令室] | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記

[『The Call [緊急通報司令室]』 原題:The Call
2013年度(米) ブラッド・アンダーソン監督作品。

いやあ、面白かった。
そして怖かった。
「激突」と「スピード」と「殺しのドレス」と「サイコ」と「悪魔のいけにえ」を足したくらい面白かった。
怖かった。

「911」、日本で言えば110番。
そこにはいろんな通報が入る。
でも、そこはアメリカ。
銃で撃たれただの、麻薬でラリってしまいどうしようもなくなってしまっただの、
刃物で襲われそうだの、挙句はコウモリが家の中に入ってきて怖いだの、
いろんな通報がひっきりなしにかかってくる。
その職場を、職員たちはハチの巣と呼ぶ。

その911で、オペレーターを担当するベテラン女性職員のジョーダン。
いつも冷静沈着な彼女が、ある緊急通報で些細なミスを犯してしまい、
通報してきた若い女性を死なしてしまう。

その一件から、ジョーダンは第一線から身を引き、
新人研修の教官となった。

そんなジョーダンがたまたまとった一本の電話。
それは、車のトランクに監禁された少女からの必死の通報だった・・・

白いペンキ、シャベル、ライター、男の死体・・・
出だしはシチュエーションスリラーの趣で物語はスタートする。
主人公の恋愛場面もあることはあるが、
必要最小限なのが嬉しい。

テンポよく進んでいくうちに、
物語はサスペンススリラーに。
時折織り込まれるショック演出は本当に怖い。

そして後半になるに従い、
サイコ・ホラー・サスペンスになっていく。
この呼吸の切り替えが少し甘くなったのが惜しいが、
それでも近頃のスリラーが束になってかかってきても、
負けない面白さがある。

そして、ラスト20分。
本当の恐怖が始まる。
でも、ダラダラと勿体つけた演出方法を取らず、
スパッと残酷なラストの切り上げ方も見事。

主人公を演じた、ハル・ベリーは抑えた演技で見事。
畳み掛けてくる編集もお見事。
ヒッチコックやデ・パルマ作品気分を味あわせてくれた。

何の予備知識もなく、
フラッと劇場に入り、
サービスデイということで1000円で鑑賞でき、
めちゃくちゃ面白かった。
ものすごく得した気分になれました。


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