見知らぬ乗客 | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

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見知らぬ乗客』原題:Strangers on a Train
1951年度:アルフレッド・ヒッチコック監督作品

サイコ」「逃走迷路」に続きまして、一人ヒッチコック大会第3弾。
「見知らぬ乗客」です。

僕は、いままで人を殺したいほど憎んだことがないので、
この作品の重要な動機に少々理解しがたい部分がありますが、
まあ、そんなことは抜きにして、ヒッチコック・タッチを味わうには充分な作品です。

テニス・プレイヤーのガイ・ヘインズは、列車の中でひとりの男と出会う。
男の名はブルーノ。
ブルーノはガイのことをよく知っており、彼が妻ミリアムと離婚したがっていることをも知っていた。
自分も、父のことを心底憎んでおり、ガイにミリアムを殺害する代わりに自分の父親を殺害するように交換殺人を持ちかける。
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お互いに偶然この列車で知り合っただけで殺人とは接点がない。
だから捕まることはないというわけだ。

ガイは相手にしなかったが、ブルーノは遊園地で本当にミリアムを絞殺してしまう。
僕の役割は終わったよ、今度は君の番だよとブルーノに自分の父親の殺害の方法をガイに告げる。

ミリアムの殺害に動機があるのはガイのみ。
警察もガイをマークする。
完全犯罪をやり遂げようとするブルーノは再び遊園地に向かうのだが・・・

うまいなぁと思わず唸ってしまいます。
冒頭の二人の靴のショット。
ライター、鏡、ネクタイピンなどの小道具がストーリーをつなぐ重要な鍵になっている。

ブルーノがミリアムを殺害しようと現れる遊園地での彼の描き方。
テニスの観客の中で一人だけボールを追わない。
妻が殺害されて自分が疑われていることを感じ動揺するガイの心理描写。
重要な証拠となるライターを排水口に落としてしまうもどかしさ。

そして、遊園地では大人から子供まで安心して遊ぶことができるメリーゴーラウンドの恐怖。
このシーンは相当の見せ場になっています。

ラスト近くのライターのやり取りも息を飲みます。
そして、思わずニヤリとするエピローグ。
やっぱりヒッチコックは面白い。

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