人生の特等席 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記

2012年(米)

ロバート・ロレンツ監督作品

人生の特等席』 原題 Trouble With The Curve


もう82歳なんですね。

カッコいい歳の取り方してるなあ、クリント・イーストウッド。


イーストウッドは、年老いたプロ野球選手のスカウト。

かつての敏腕スカウトもよる年波には勝てず、

スカウトとしてのラストイヤーを迎えていた。


彼には、幼い頃、意に沿わない形で別れて暮らすことになった娘がいた。


娘は努力し、弁護士としてキャリアを積み、

法律事務所での昇格も、目前だった。


そんな娘が、今回のスカウトに父と同行することとなり、

父をサポートするのだが、

父と娘の関係は微妙なままで・・・


野球を題材にした米国映画は、わざとらしさがなくていい。

ユニフォームの着こなしや、

キャッチボール、打撃フォームに至るまで、

本当に自然。

だから自然に物語に入っていけます。


このあたりの描写が不自然だと、

一気に興ざめです。


日本映画によくあるんですよね、

この部分の甘さが・・・


それに球場が綺麗。

死ぬまでに一度はメジャーリーグの球場に行きたいな。


監督は、この作品がデビュー作となるロバート・ロレンツ。

抑揚を抑えた自然な演出は好感が持てます。


娘役のエイミー・アダムス、ライバルチームの若いスカウトマンのジャスティン・ティンバーレイクの二人も、爽やかな感じで好演。


あと、驚いたのが、

「ターミネーター2」で少年をしつこく追い回すT-1000を演じたロバート・パトリックが、

渋く年をとって、かっこよくなっていた!


僕は最近の映画パンフレットの内容の薄さに文句ばかりつけているんですが、

今回のこのパンフレットはいい。

クリント・イーストウッドのフィルモグラフィは、大変貴重な資料になります。


大傑作ではないですけど、心に残る佳品となりそうな一作でした。


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