クラッシュ(1996年版) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記
食べ物には好き嫌いがある。

食欲というのは本能であるが、生命に危険を及ぼすような飢餓でもない限り、

嗜好性がある。


それは性欲に関してもいえることだと思う。

子孫を残すことが性行為の本j質であるが、なぜか人間だけは快楽のために性行為に及ぶ。

嗜好性に関しても同じ。

ただ、その嗜好が通常の人間には考えられない人たちがいる。

(通常の人間とは誰を指すのかという点を考えなくてはいけないが)


そういう人たちを”変態”と呼んでいる。


今日紹介するのは、そんな愛すべき変態たちの映画。


1996年度(カナダ)

デヴィッド・クローネンバーグ監督作品。

『クラッシュ』

(原題:Crash)


自動車事故がきっかけで、今まで感じたことのないエクスタシーを感じた男女。

そして、自動車事故のヴィデオを観ながら、性的興奮を得ている集団。

”クラッシュ・マニア”


クラッシュ・マニアの人間たちは、全身に傷を負っていたり、

ギプスがないと歩けなかったり、

でも、事故の写真を見せ合って愉しんでいる。


主人公も、クラッシュ・マニアに誘われるまま入会(?)する。


仲間の人間がクラッシュして車が炎上。

しかし、マニアの人間はそれをヴィデオに撮って興奮する。


クラッシュした車の中でエクスタシーを感じたいというのが、

彼ら全員の願望・・・


という、変態さんの映画です。

ただ、クローネンバーグ作品だけあって、異常な熱を感じる作品です。

中盤、だれる場面もありますが、

ラストはシュールというか、強烈というか。

クローネンバーグの世界です。


ラストシーンをYou tubeから拾いました。

よかったら、観て下さい。


(よいこのみんなは見ちゃだめよ。大人だけ^^)

http://youtu.be/VFQ4HNf8pH8


カンヌ映画祭で賛否両論の意見が持ち上がったのも当然でしょう。


変態映画ですけど、私は嫌いじゃないです。


がちゃん。


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