私の大好きなウディ・アレン監督作品ですが、従来のコメディ路線とは一線を画し、自身は出演しないシリアスな舞台劇を思わせる傑作。
1978年度(米)作品。
『インテリア』
ロングアイランドの豪邸。
老いた、インテリアデザイナーのイブ(ジェラルディン・ペイジ)は裕福な夫アーサーと結婚生活30周年を向かえていたが、ある日、夫から別居を申し込まれショックを受ける。
二人の間には三人の娘がおり、それぞれ独立した生活を営んでいた。
長女はレナータ(ダイアン・キートン)。売れっ子の詩人であったが多少行き詰っており、夫、フレデリック(リチャード・ジョーダン)との間もあまりうまくいっていない。
次女のジョーイ(メアリー・ベス・ハード)も作家であるが、才能にはあまり恵まれず、姉にはライバル心を抱いていた。
三女のフリン(クリスティン・グリフィス)は、TV女優としてそれなりに活躍していた。
ショックを受けている母親に対して、娘達はそれぞれ細やかな心遣いを示すのだが、イブは気が滅入っていく一方だった。
やがて、イブは正式に夫アーサーから離婚を申し込まれアーサーは他の女性と結婚する道をたどる。
最後にイブは荒れた海に入って命を絶ってしまう。
イブの葬式の朝、三姉妹は母への思いを募らせながら、遠く海を見つめる・・・
モザイクのように複雑に絡み合ったそれぞれの人物の愛情や確執をこまやかに描写していくアレンの演出は、本当に見事です。
アレン映画にしては珍しく音楽もあまり使わず、映像だけで私達に語りかけてきます。
![あの時の映画日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20091230/12/hal-9000hn/b2/01/j/t02200119_0370020010358163719.jpg?caw=800)
どの作品も完成度の高いアレン作品ですが、この作品はその中でも上位に入るんではないかと思います。
お勧めします。
がちゃん
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