アイズ・ワイド・シャット | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記

1999年(米)

巨匠スタンリー・キューブリック監督の遺作

『アイズ・ワイド・シャット』 (R-18作品)


さて、どうなんでしょうこの映画。

傑作?失敗作?


私には未だに判断がつかないのですが、少なくとも過去の同監督の作品のような衝撃はありませんでした。


本能としての人間のセックスへの探求という視点から見れば、底が浅いですし、

サスペンススリラーとしてみても中途半端ですし、

でも、時折面白いと思うときもあるんですね。


結局この作品は未完成なんじゃないでしょうか。

出来れば公開しないほうがよかったんじゃないかなと・・・


言いすぎですかね。


ウィリアム・ハーフォード(トム・クルーズ)は裕福な内科医。

9年前に結婚した妻のアリスと7歳になる娘と3人と暮らしている。


ある日、夫婦は知人のパーティーに招かれる。

他の招待客には誰も知っている人はいないのだが、何故か毎年招かれる。

パーティー中にある事件があった後、二人は家路に着く。


そして、寝室でウィリアムは妻アリスから意外な一言を聞かされる。


家族で出かけたバカンス先のホテルで視線が合った海軍士官に心を惹かれ、

「もしあの人が私を欲しがったら、全てを捨てて彼についていったわ」


自分の妻であり、まさか自分以外の男との関係など思ってもいないだろうと思っていたウィリアムは

ひどく動揺する。


海軍士官に抱かれた妻の姿が妄想で頭からはなれないまま、彼はニューヨークの街をさまよい歩く。


そして、あるきっかけが元でニューヨーク郊外の館で行われている秘密のパーティーに参加する事になる。


そこで目にしたものは、黒装束で身を包んだ無数の男たちと仮面だけをつけた全裸の女性たちだった。

パーティーの参加者たちは、思い思いの形で性の宴を楽しんでいる。


禁断の世界を目にしてしまったウィリアム。

彼は、このパーティーには招かれざる客だった。


秘密のパーティーを知ってしましたウィリアムはこの事実をもっと調べようとする。

しかし、ウィリアムは誰かから「これ以上深入りするな」と脅迫を受けるのであった・・・


滑らかな移動撮影、左右対称のキューブリック独特の構図。謎の人物や仮面などの伏線の引き方。

どれをとってもキューブリックだったんです。

でも、消化不良なんですよね・・・

評価が難しい作品です。


がちゃん



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