ミッドナイト・エクスプレス | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記-ミッドナイト・エクスプレス
製作デイヴィド・パトナム、監督アラン・パーカー1978年度作品

トルコで実際に起きたアメリカ人青年の体験をもとに作られた実録映画

『ミッドナイト・エクスプレス』


1970年、イスタンブール空港で麻薬を持ち出そうとしたアメリカ青年ビリーが逮捕される。

たかが、少量の麻薬の持ち出しくらい・・・と軽く考えていたビリーは意外にも重罪人のような扱いを受け、セイガミルカ刑務所に送り込まれる。

トルコ当局の態度は意外なほど厳しく、刑務所での最初の夜から看守長ハミドウの非人道的な虐待が始まる。


牢獄の環境もひどく、非衛生的で暗い。

同じ囚人仲間のジミーは「ここにいたら半病人になるかミッドナイトエクスプレスに乗るかのどちらかだ」と告げる。ミッドナイトエクスプレス(深夜特急)とは脱走の隠語である。

どうやら、国際政治の駆け引きになっているらしい。

この件では、父親の奔走も成功しない。

絶望的な日々が続くうち、ビリーはエリックと友情以上の関係になる。

そのエリックが出獄したあと、たまりかねたビリーは、ジミーとマックスと協力して地下道から脱獄をこころみる。


だが、この計画はイエジルに密告され失敗に終わる。


ついに錯乱状態になったビリーは格闘の末イエジルの舌を噛み切って殺してしまう。


精神病院に入れられたビリーは拷問によって廃人になったマックスと再会する。


アメリカからやってきた恋人との再会シーンも切ない。

ガラスの向こう側にいる彼女に胸をはだけさせ、自慰に熱中する。その姿を見る彼女の表情も悲痛なものがある。


ついに、独力で脱走を決意したビリーは、彼女がひそかに渡した金で看守長ハミドウを買収しようとするが、逆にハミドウはビリーを一室に連れ込み犯そうとする、そして・・・・


とにかく全編息苦しくなるような緊迫した場面の連続で、手に汗を握ります。

実話ダネの映画だと考えると背筋が寒くなるほど恐ろしいです。それから、釘が怖くなりました。

未見の方は是非御覧下さい。見ごたえは十分です。


がちゃん





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