岩本薫先生の新刊です~。


現在お世継問題が浮上しているアラブの国の王子・ラシードが極秘来日。彼の身辺警護をすることになった東堂は、ラシードのワガママで女たらしっぷりに呆れるばかり。来日目的であるはずの、ラシードの父の見舞いもせずに日々遊び歩く年下のラシードに不満を抱きつつも、仕事を全うしようとする。

が、不仲な父との関係に不安定な精神状態の彼に強引にカラダの関係を持たされて……


という感じのお話です。


王子らしく傲慢ワガママなラシードではありますが、イギリス人の母を持つということで微妙な立場にいるラシードの心の弱さや、普段はクールな常識人なのにそんな彼を叱り飛ばす東堂の強さが魅力~。

東堂がSPという仕事をしているので、そのスリリングな仕事っぷりが楽しめる仕事ものとしても楽しめます。

が、しかし!

やっぱラブですよね~。

王子として腫れ物に触るように扱われてきたラシードが、自分を叱り飛ばした東堂に急に懐き始めるという年下くんの甘えっぷりもそれまでの傲慢な態度と比べるとギャップがあって楽しいですよ~。

最初は性格の合わない2人がだんだんお互いに心を寄せていくところが読みどころ。

クールな東堂がラシードのためにと心を砕くところがお気に入りです。


ラブ面もばっちり、スリリングな展開もあり、お世継問題はどうなるのか!? 読みどころ満載です。


さて、この作品は他の岩本先生のルビー文庫作品同様、「ロッセリーニ家の息子」とちょっぴりリンクしています。

今回の主役・藤堂は「守護者」に出てくる東堂の兄ですし、メインの舞台となるラシードの宿泊先のホテルは「捕獲者」でもお馴染みのあのホテル。もちろん成宮も登場。藤堂弟も声(?)だけですが出てきますしね。

……ていうか、東堂弟、もっと絡んでくるかと思ったんですけどね~。私的には東堂弟の想い人って兄だと思ってましたし。

けど、あまりにリンクさせ過ぎて他作のキャラが出張りすぎるとちょっと読んでて気持ちが萎える時もあるので、これくらいの登場で良かったのかも……。

「ロッセリーニ家の息子」や他作を読んでいなくてもまったくオッケーなので、岩本先生の他のルビー文庫作品を読んでない方も安心してこちらの作品からどうぞ~。


支配者の恋 (角川ルビー文庫)/岩本 薫
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