新書版を読んだ私を「花嫁もの」萌えにしてくれたのがこの作品。……たしか。
大好きな作品なのですが、出版社さんの倒産により手に取りづらくなっていたこの作品。ようやく文庫化され、おススメしやすくなったこの機会に大プッシュです~。


姉の代わりに御曹司・有栖川誉の花嫁とさせられた水晶。

強引に身体を奪われ、無理矢理花嫁として扱われてつらい立場にいるはずなのに、「姉が見つかった時、少しでも結婚生活が良くなるように」という気持ちから誉に献身的に尽くして――すごく健気で真っ直ぐで素敵な受さんなのですよ~。

豪奢で金銭的には豊かではあるけれど、冷たく冷え切っていた有栖川家の雰囲気が、健気に頑張る水晶の姿に感化されて温かいものに変わっていくところがすごく良いのですよ。

が、水晶は姉の身代わりであって、いずれは有栖川家から立ち去る身。そのことがせっかく温かいものに変わってきていた誉と水晶の関係に影響して……と、ここからは読んでのお楽しみ~。


辛い生い立ちから愛を知らずにきた誉の不器用な感情表現が切なくていいのですよ~。

最初は道具のように水晶を扱う誉が、徐々に水晶に冷たい心を溶かしていって、自分なりに水晶のことを大切にしていく様子にキュ~ンですよ。


身代わり花嫁もの、健気で頑張り屋さんな受、傲慢オレ様だけど実は感情表現が下手な攻、和テイストな設定がお好きな方には超おススメです。

今回の文庫化で、本編に加え、リーフファンクラブ会誌に掲載されていたSSとイラストを担当された一馬友巳先生のマンガ2編も収められ、おまけに書き下ろしSSもあって、読み応えバッチリ。

新書を持っているにも関わらず今回文庫をゲットした私もホクホクです。

商業誌未発表作が収められるってあらすじに書いてあったのですが、以前新書にオマケでついてた小冊子のものかなぁって思ってたんですが、読んだことがないお話で嬉しさ倍増~。ただ、この小冊子に収められていたSSもかなりお気に入りのお話だったので、ついでに収録してくれたら良かったのに……とそこだけは残念ですが。


ともあれ、書店で手に取りやすくなった上にボリューム増でお得になったこの作品、未読の方は是非どうぞ~!!!



有栖川家の花嫁 (B‐PRINCE文庫)/雪代 鞠絵
¥725
Amazon.co.jp