私が愛してやまないシリーズ「メス花」の新刊ですよ~。
昨日のブログでも書きましたが、ネット書店で注文しているにも関わらず、それが手元に届く前に広島の書店に並んだという情報を得て買いに走った(前作の時ですが)くらいのラブ度数。
それの新刊!!!!
今回もまた楽しませていただきました。

さて、このシリーズ布教(?)のために、今作の感想の前にこのシリーズについて語ってみます。


医科大学の同級生である篤臣と江南。

真面目な篤臣と、派手な江南は、性格は違えどもかなり仲の良い友人で、大学卒業後に篤臣は法医学部に、江南は消化器外科医として大学に残っていた。研究のために法医学部に出入りしていた江南と共に行った箱根での学会を終えた夜、宿で江南が篤臣を――


大学時代の仲の良い様子、仕事が忙しくなかなか会えなくなって抱え込んでいた想いを爆発させた江南が篤臣を心身ともに傷つけ――そんな中、江南がとんでもない事態に陥り。それをきっかけに篤臣は大きな心と身体の傷を乗り越えていく……。

と、盛りだくさんな内容がシリーズ1冊目にぎっしり収められています。

書くと簡単なんですけどねぇ、本当に濃度の濃いお話なんですよ。

モテモテで小生意気な江南の純情と、信頼していた親友・江南に傷つけられながらも、それを乗り越えて江南を受け入れる篤臣の強さが魅力的なお話です。


そして!

これ以降のシリーズのイチオシポイントはなんといってもラブラブ甘甘なところでしょうか。

シリーズ2巻では2人の関係に危機!?という心配なところもありますが、も~、それ以降はラブ満載。

嫁・篤臣が大好き~ドキドキな超オープン愛妻家の江南と、「嫁って言うな!」と突っ込みながらも、江南のことを第一に考えて支える良妻・篤臣の幸せな生活がたまらなく好きなんですよね~。

そして、ただ相手に尽くす控え目な嫁ってのでもなく、けっこう頑固で正義感の強い篤臣の男前なところもかなりグー。もともとの篤臣の性格もあるのでしょうが、1巻で2人の間に起きた大きな事件や、その後のアメリカ留学先で挙げた結婚式、互いの親へのカミングアウトやその後の家族としての関係構築、新婚旅行など、大切なパートナーとの絆を深めていく中でお互いが強くなっていく――その様子がたまらないのですよ。


また、5、6巻は外科医・江南と法医学者・篤臣の仕事ものとしても楽しめるのが魅力。

大学の教授選や、事件絡みの患者のことなど、大学の法医学室に籍を置いていた椹野先生だからこそ書けるリアルさ(いや、フィクションなんですけどね)。読み応えありですよ~。


最初は重い出来事から始まったこのシリーズですが、お互いを大切にして幸せな生活を送っていく2人の甘甘・ほのぼの・けれどしっかり愛っっっな関係が描かれた楽しいお話ですので、そういうのをお求めの方、是非どうぞ。


――長くなりました、前振り。

いよいよ今作について。

↑でも書きました、1巻でおきた2人にとって大きなターニングポイントとなった事件。

それを乗り越えて今の2人の幸せな生活があるはずなのですが、まだそれが心の奥深くに傷として残っていて――。その傷を本当の意味で乗り越えるために、2人で旅行に行くことに。

う~ん、この問題は乗り越えられたものだと思っていたんですけどね。そんなに簡単な問題じゃなかったんですね。

確固たる関係が築かれた今だからこそ、過去の傷を本当に癒す時が来たのかも知れません。

この問題に正面から向き合う2人の様子と併せて、旅行ものとしても楽しめるし、普段はえらく恥ずかしがり屋な篤臣にしては大胆なシーンもあり。読みどころ満載です。

また、最近では篤臣強し・江南はアホ旦那って感じでしたが、江南の面目躍如ってところもポイントでしょうかね。


さて、この本にはもう1作収められていて、メス花ではお馴染み、いばきょでもお馴染み、「楢崎先生とまんじ君」でもお馴染みな楢崎と江南が合コンに!?というお話も収められています。

なぬ~、あんな良妻の篤臣がいながら江南ってば合コン~!?と角が生えそうでしたが、いやいや、その理由やらその後の様子に角を収めました。

また、嫉妬する篤臣という、えらく可愛いものが楽しめたので大満足ですよ。

いばきょやら「楢崎先生~」以前の、クールで「愛なんてフンッ」て感じの楢崎に、「もう何年かしたら変わっちゃうんだよ、あなた~」とツッコミいれながら楽しませていただきました。


あと、巻末に江南・篤臣・楢崎の対談(?)、とある日の会話の様子がお楽しみでついてます。


盛りだくさん内容で楽しませていただきました。

……思わずシリーズを語っちまうほどに。

すごく大好きなシリーズなので、是非多くの方に読んでいただきたい~。未読の方に是非どうぞ~。










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