少年舞妓・千代菊シリーズ最新刊です。


今回のお話はねぇ、なんかすごい展開でした。


有禅作家・伊織から「千代菊に似ているから」と言って舞妓の人形をもらった千代菊。だが、その人形を見て嫌悪を表す楡崎。自分に似ている舞妓の人形をなぜそこまで嫌うのか!? その原因を探るうち、楡崎の過去が明らかに……


その過去がねぇ、うわぁぁぁって感じなのですよ。

楡崎ファンにはたまらない……というか、ちょっぴり衝撃的なお話でした。


以下、ネタばれ含む感想です。未読の方はご注意を!



楡崎の過去ってのも興味深いものでしたが、私的に気になるのは「楡崎は千代菊の正体に気が付いていないのか!?」ということ。

楡崎ほどの男が、大好きな相手が秘密を隠すために取る不自然な行動に疑問を持たないはずもないし、好きだからこそいろいろと相手のことを考えるはず。

恋に目がくらみ、気がつかないってのもありかとは思いますが、ぼちぼち楡崎は真実を知っていてもおかしくないのでは……と考えたり。

今回のお話で気になったのは、クライマックスのDNA鑑定の話が出た時に、楡崎がじっと千代菊を見ていたシーン。深読みかもしれませんが、この時、楡崎は千代菊の反応を見ていたのではと思ったり。実は未希也である千代菊が、自分の出生のことに動揺する様子から、「千代菊=未希也?」という自分の推論の裏付けをしようとしたのでは!?なんて……深読みしすぎですかね。

その後の千代菊と二人っきりになった時の会話もそう考えると意味深だしぃぃぃ。

また、それなら未希也の父兄参観に参加した楡崎の謎の行動(?)も分かるし。


と、いろいろと考えましたが、私の予想は外れる確率がえらく高いですからね。梅雨時期の降水確率より高いですからね。

まぁ、一人で妄想して楽しんでるってところです。


それにしても。

恋い慕う相手に、過去の恋を嫉妬されることもなく、早く結婚でもして子供を作れば、なんて言われる楡崎は本当に不憫ですね……。可哀そう過ぎる。

なんだか踏んだり蹴ったりな楡崎にハッピーな時が訪れるように祈るばかりです。



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