- 黒崎あつし先生の最新刊です。つい最近新刊を読んだ気がしますが、間を置かずにまたまた素敵なお話が読めて幸せです。
ゲイ専門の高級会員制クラブでバイトをしていた玲は、好きになった男の子
との「恋愛の仕方」を教わるために店へきた孝一と出会った。真面目すぎる
孝一を客として扱うのが可哀そうになった玲は、個人的に恋の手ほどきを
することに。まずはデート、そしてキス……。意外とキスは上手だけど
ベッドでは不器用な彼に、玲はキス以上のことを教えていくが――。
↑背表紙あらすじより↑
「ゲイ専門の高級会員制クラブ」というと、えらく耽美でドロッとした世界を想像し、私は敬遠してしまうのですが、このお話は思っていたよりもすごく優しくてほわっとした、好みのタイプのお話でした。
ある青年に恋をし、彼もその気持ちに応えてくれそうだが、デートでいろいろと失敗をしてしまった孝一が、男同志の疑似恋愛を楽しめるという高級会員制のクラブに入ろうとしたところから物語が始まります。
すごい気真面目~な青年なのですよ、この孝一は。
父親が大学生の時に亡くなり、家業を継ぎ、大家族を守らねばならなくなった孝一の、真っ直ぐで優しい人柄が、いい人攻がお気に入りの私の心をぎゅっと掴みました。
面倒見がよくて、料理作ったりなど、いろいろと玲の世話を焼きまくるんですよ。グー。
そんな純朴で真面目そうな孝一を店の外で見かけ、遊び慣れたホストたちのカモにされては……と、店で売れっ子の玲が恋の指南役に名乗り出るのですが、この玲のキャラもなかなか良いのです。
複雑な生い立ちから、大切なものを持たず、何かに執着せず、寂しさをお客との身体の関係で紛らわせている玲。
そんな彼が、孝一と接するうちにだんだんと彼のことを……けれど、彼には想い人がいて――という、ちょっぴり切ないお話です。
想い人がいる孝一と、そんな彼のことを好きになる玲がどういう結末をむかえるのか、そこが一番のお話の読みどころです。
私的には純朴な孝一が、玲のあけすけな発言に顔を真っ赤にさせたりするところがお気に入り。
優しいお話がお好きな方、是非どうぞ~。
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