作家と編集者……私の気になるカップリングです。


  出版社で働く編集者の涼は、担当作家で超売れっ子小説家の名執要に

  連れられて、豪華客船に乗り込んでいた。エーゲ海豪華客船旅行に同行

  したら言うことを聞くと言われても、極度の高所恐怖症である涼にとって

  見晴らしの良い豪華客船のスイートルームなんてまさに地獄。恐怖の

  余り要に抱きついてしまった涼だが、それを勘違いした要に襲われて

  しまう。おまけに誤解を解こうと焦る涼の前に、以前誤って関係を持って

  しまった大物作家まで現れて…? 俺様小説家×編集者が贈るアナタ

  にも多分(!?)できる豪華客船ラブをどうぞ!


↑背表紙あらすじより↑


……多分私にはできませんが(笑)豪華客船ものです。

とはいっても、高所恐怖症の涼視点で描かれているので、豪華客船を楽しむどころか高い位置にあるスイートルームはまさに地獄、その魅力は全然伝わってきません。残念!

なので、豪華客船ものとして楽しめるかどうかは分かりませんが、年下攻のお話好きな方におススメしたい! 良いですよ~。


以下ちょいネタばれあり。ご注意くださいませ。


ワガママで俺様な人気小説家の要は、これまで何度も気に入らないと担当編集者を替えさせてきた。編集者の涼はそんな要の担当となり、ワガママを言われまくり、今回は豪華客船でのクルージングに連れてこられます。

なんて羨ましい! と思いましたが、涼にとってはかなりの苦痛。高位置にあるスイートルームからの景色に怯え、でも、自分が高所恐怖症であると知ったらどんなイジワルをされるかと思うと、要にそれを伝えることができません。

そんな中、酔っ払って気がついたら眺めの良いバルコニーに連れ出されていた涼は、あまりの恐怖から何か言ってる要の言葉を聞くこともできず、抱きついてしまいます。

しがみついてくる涼の行動を誤解……というか、誤解しても仕方ないシチュなんですよ~。実は要は涼のことが……で口説いていたのですよね、景色に怯えていた涼の耳には届いてませんでしたが。

想いが通い合ったと喜び、熱い夜を過ごした要はそれまでの意地悪な態度から一変、甘甘な恋人に変貌。そこがツボなんですよね~。意外と可愛い要に注目です~!

が、全然そんなつもりはなかった涼はどう誤解を解こうかと焦ります。上手く相手を傷つけないように伝えねば……そんな難問を抱え、更に問題が。

赴いた観光地には高い見晴らしの良い場所が多い!!

怖い、怖い~! おまけに高所恐怖症のことが要にばれると、必然的にあの夜のこともばれ、要を傷つけることになってしまうと焦ります。

更に更に問題勃発。とある事情から以前関係を持ったことのある大物作家の登場!

と、読みどころ満載です。

高所恐怖症の涼が焦る場面がとにかく楽しい。

そして、晴れて恋人同士となった涼を喜ばせようと景色のよいところに案内しようとする要の努力が報われていないところが不憫で楽しい(……ひどい、私)。

こんな2人の関係がどんな結末を迎えるのか、お楽しみくださいませ。


意地悪作家が実はかなり甘甘で恋人をエスコートするのに頑張ってる様子がたまらない、そして、高所恐怖症の涼が次々襲いかかる苦行からどう逃れるのかが読みどころの楽しいお話です。

また、振り回されていると言っている涼が意外と要を上手いことコントロールしているところもツボ。そこもお楽しみくださいませっ!


年下攻、小説家や編集者が出てくるお話好き、旅行ものがお好きな方は是非どうぞ~。



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