遅くなりましたが、お気に入りの作品の感想を。
この作品は「ジュエリーは恋に酔う」のスピンオフ作品です。そちらの作品もお気に入り~。


  東条電機の御曹司である東条繁樹は、勝ち気で強情な典型的なお坊ちゃま。

  そんな繁樹が唯一気がかりなのが腹違いの兄・春希だが、ある時、兄の同僚

  である秘書室の三池が兄に興味を持っているらしいと知った繁樹は、つい

  口車に乗せられて「だったら自分が相手になる」と体を重ねてしまう。紳士な

  見た目に反して、超キチクな本性を見せる三池はテクニックも抜群で、繁樹は

  屈辱にも甘い声を上げてしまって…!? 「私の愛の深さを、心にも身体にも

  分からせて差し上げます」 したたか秘書×御曹司の下克上的主従ラブ!


↑背表紙あらすじより↑

  

「恋に酔う」は優しく包容力のある大人で平井×表情筋未発達な不器用だけどそこが可愛い受・春希のお話でしたが、今作は前作にも出てきた春希の弟の御曹司くんと春希の同僚の秘書さんのお話です。
この秘書さんが胡散臭くて良いのですよ~。春希の方が一応上司なのですが、秘書室を仕切っているのは実はこの秘書さん・三池なんですよ。仕事ができる男前さんで、いつもニコニコしているのですが、その笑顔が胡散臭い。前作からタダ者ではないと思ってましたが、やはり……でした。
そんな三池と久しぶりに訪れた会社で会った御曹司・繁樹。会社を継ぐことになる繁樹を、にこやかに、けれど厭味もたっぷりに教育していきます。
前作では微妙な関係であったけれど、春希のことを気にしていた繁樹は、春希に手を出されてはたまらないと、身代わりとなって三池と身体を重ねます。
そんな身体から始まった関係ですが、徐々に三池を特別視していく繁樹……。その複雑な生い立ちから人を信じることができない繁樹は、胡散臭い三池を信じることができません。
自分を信じて欲しいという三池を信じることができるのか。
また、御曹司である繁樹に迫るいろいろな危機をどう乗り越えていくのかが読みどころでしょうか。
あ、胡散臭い三池の本性も、です。
繁樹に対する三池の思い入れの深さが徐々に明かされていくところもツボでした。

個人的には「恋に酔う」では微妙な家族関係だった繁樹と春希、そして、彼らの祖父のその後の関係ってのがかなりのツボでした。

それまでは冷たい家族関係だったのに、今作ではデレデレに春希を甘やかすのですよ、祖父が。そんな祖父が可愛くて笑っちゃいます。

また、繁樹も何歩も春希に歩み寄っていて、そんな繁樹の様子にめちゃめちゃに喜んでいる春希が激可愛いのです~。

また、繁樹と春希のお相手・平井との密かな対決も読みどころです。繁樹の小姑っぷりが楽しいですよ~! 春希にはバレないようにいやがらせをするところが! 楽しいので是非どうぞ~。


そうそう、平井×春希のお話が巻末に少~し載っています。平井の春希第一!な包容力の強さ(いや、嫉妬はしまくってますが、ね)を改めて感じるお話でした。


秘書もの、御曹司もの、可愛い系じゃない受、胡散臭い攻、脇キャラも活躍しているお話好きな方、是非。

できれば前作から読むことをおススメします。その方がこの作品はより楽しめると思うので。



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