高田崇史先生の新刊です~。
……読むのに興奮して、感想を書くのを忘れてました。


  伊賀忍者の末裔である鴨志田甲斐は、出賀茂神社の跡取りとして気楽に

  暮らしていた。が、日本史を根幹から揺るがしかねない社伝を盗まれた上、

  兄と慕っていた諒司が失踪。さらに不可解な密室殺人に巻き込まれ、

  現役東大生巫女の貴湖とともに事件の真相を追う。

  知られざる真実に震撼する歴史アドベンチャー開幕!!


↑背表紙あらすじより↑


高田先生のデビュー10周年に始まった(!?)、新シリーズです。

とはいっても、「QED」とリンクしていて、主人公は「諏訪の神霊」に出てきたタタルさんの友人・鴨志田の弟です。歴史ある神社の息子で伊賀出身、なにやらいわくありげな家柄が、気になっていましたが、その弟が新シリーズの主人公ですかっ!

ちなみに、「諏訪の神霊」よりも「カンナ」の方が時系列的には前の出来事です。


忍者の末裔ではありますが、忍者らしいことは何もできない普通の人――どちらかというと、今作ヒロインの貴湖の方がいろいろと才能ありげですが、いえいえ、鴨志田も結構やってくれます。

タタルさんは頭ばかり使って、身体を張って……というのは苦手だし、そういう場面もシリーズ中ほとんど出てきませんが(「竹取伝説」くらいですかね? それも身体張るシーンはちょこっとだけですが)、鴨志田は名探偵ではないし、ちょいヘタレでそこらへんにいる兄ちゃんって感じですが、意外や意外、多分本人もびっくり、でも決めるべきところは決めてくれます。そこが読みどころでしょうか。


「QED」は作品のほとんどが歴史のお話で、蘊蓄的なシーンが多くて楽しめますが、この「カンナ」はそれよりはちょっと軽め。タタルさんや毒草師がいないとこうも軽くお話は進むのですね……。

でも、そこは高田先生の作品。ちゃんと歴史ミステリとして楽しめます。

今回のテーマは飛鳥。聖徳太子絡みの謎に挑みます。

アクションシーンもあることで、テンポよく仕上がっていて、とても読みやすいです。

「QED」はちょっと重すぎるという方におススメです。

いえ、私は「QED」の重さこそが好きなのですが……。

あ、「QED」を読んでいなくても全然オッケーです。高田作品デビューには良いお話やもしれません。


さて、このシリーズの次作の発売も決まっていて、1月に出るそうです。

……それは嬉しいけど、「QED」は……!?

か~な~り「QED」の発売を待っている私としては複雑な気分になる、けどまぁ嬉しい情報でした……。


鴨志田のことを復習するために、これから「諏訪の神霊」を読み返します。

カンナ 飛鳥の光臨 (講談社ノベルス タS- 24)/高田 崇史
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