鬼籍通覧シリーズの最新刊、4年振りのお目見えです~。
シリーズ6作目になります。
大学の法医学教室のことがすごくよく分かるお話で大好きです~。


  「料理に必要なのは、夢と愛!」 TVで大人気の料理研究家・夢崎

  愛美。有名人の彼女が法医学者たちでさえ目を覆いたくなる異様な

  刺殺体で発見された。O医科大学法医学教室での解剖の結果、

  多数の刃物を使った芸術的ともいえる刺殺方法が明らかに。

  怨恨殺人か、快楽殺人か? 犯人が遺体に込めたメッセージとは?

  伊月崇と伏野ミチルの名コンビが事件の真相に迫る!


↑背表紙あらすじより↑


法医学教室で取り扱う事件から、現代社会の問題が見えてきたり、そんな社会への椹野先生のいろいろなメッセージが詰め込まれた作品です。

人と人が理解する上で大切な、人に対する考え方、私も同感です。常日頃考えていたことが書かれていて、かなり嬉しい……。

ネタばれとなるので書きませんが、今回はこれが大きなテーマの一つでしょう。

事件も実際に起こりそうな感じで、怖いなぁと思います。いろいろと考えさせられました。


さて、重いテーマもありますが、登場キャラたちが楽しいヤツらなので話は楽しく読み進められます。

年を跨いでのお仕事です……法医学教室は大変だなぁ。

伊月と筧とミチルが迎えるお正月がほのぼの~。

各家のお雑煮の違い→人々の考える「普通」の違い、そこからお話が進んでいくところがウマい!


今作の注目は伊月と龍村先生の交流が深まったところでしょうか。

今までは伊月にとって龍村は尊敬できるけれども怖~いセンパイって感じでしたが、語りあうことで2人の間の距離が近づいていく……今後お互いをより理解できるといいですね!

奇談ファンにはたまらない、龍村の新たな姿が分かる場面満載でした。

最後の場面がかなりツボ。龍村が伊月を弟子(後輩)として認めてるってところにムフフフフ~でした。


事件にやりきれないものを感じる分、法医学教室の面々の関係は万全。こういう関係を築きたいものだと思いました。



亡羊の嘆 鬼籍通覧 (講談社ノベルス フ I-06) (講談社ノベルス フI- 6)/椹野 道流
¥903
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