- 先日、このブログに来て下さっているトムさんから、秋月先生のとある
- シリーズについて、「読んでないですか~? 好きそうですよ~?」と
- ご紹介いただいて、「早速読まねば!」と購入したのですが、
- その際、発送料をタダにしようと他の作品も買ってみました。
- トムさんからご紹介いただいた作品、すごく気に入って、感想を書きたい
- ところなのですが、たまたま全作手に入っておらず、併せて買った
- こちらのシリーズの方を先に読破しましたので、こちらの感想を先に。
- ご紹介いただいた作品は連休明けには読み終わっているかと思いますので、
- そちらもお楽しみに~。
利発で愛らしい千寿丸は、大寺で働く捨て児の稚児。でも実は、高貴な
家柄のご落胤らしい!? 出生の秘密を巡って僧達に狙われ、ある晩
ついに寺を出奔!! 京を目指して逃げる途中、藤原諸兄(ふじわらのもろえ)
に拾われる。有能な若き蔵人の諸兄は、帝の側仕えの秘書官で、
藤原一門の御曹司。一見無愛想な諸兄に惹かれ、千寿は世話係として
仕えることに!?
京の都で花咲ける、恋と野望の平安絵巻

平安時代ものがお好きな方はもう読まれてると思われるこの作品。
私も気にはなりつつ、読む機会を逃していました。
中学・高校時代、コバルト文庫で平安ものの作品を読んで、
それ以降平安ものを読み漁っていた時期があります。
その頃読みすぎていたせいか、ある時期からパッタリ読むのを
やめ、今回久々の平安ものです。
主人公の千寿丸は姿形が美しく、利発で賢い少年です。
この時代、稚児は僧侶の夜伽役を果たすことが常だった中、
如意輪寺の門主・慈円阿闍梨に可愛がられていた千寿は、
そういうことを望む僧から守られていて、清い身体のまま。
捨て子だったはずが、実は高貴な出のようで、慈円は千寿を狙う輩から
千寿を守るため、寺を出て京に向うように告げます。
京に向った千寿を追手から助けてくれたのが、蔵人の藤原諸兄。
その時代は無骨だと言われた、高い背と男っぽい顔立ちをした男で、
性格はすごい堅物。友人である在原業平から「硯石」と呼ばれるほど。
けれど、千寿はそんな諸兄を慕い、諸兄も美しく献身的な千寿に
メロメロに。
二人はラブ~
な関係になりますが、千寿を追っていた者は諦めておらず、再び千寿は危険な目に……。
また、千寿の親代わりの慈円も危険な目にあっているらしく……と
いろいろな出来事がおきます。
このロマンセシリーズ、千寿と諸兄のラブ面の紆余曲折っていうより、
千寿の出生から、千寿が様々な危険に巻き込まれ、それを乗り越え、と
いうお話。ラブ面重視の方はちょっと物足りないかもしれませんが、
私はこの手のお話、大好きです!
千寿と諸兄は架空の人物のようですが、それ以外は実在の人物が
多く登場します。
在原業平はもちろんのこと、帝は仁明天皇、道康親王は後の文徳天皇など、
名前は知っている人物がたくさん出てきて、楽しかったです。
が、この作品はフィクション。
「ここ、秋月先生の創作だなぁ」とニヤニヤしながら読んでました。
が、嘘八百とかいうわけではなく、かなりその当時の行事やら出来事やら
平安時代の文学作品についても詳しく書かれていると思いました。
歌が詠まれた時期とかは……な部分もありましたが、フィクションですしね!
さて、このシリーズ、「王朝春宵ロマンセ」→「~夏曙~」→「~秋夜~」
→「~冬陽~」と進み、外伝「~唐紅~」「~月下繚乱~」「~綺羅星如~」
に続きます。一応これで完結。
外伝の「~唐紅~」は業平と国経のお話ですが、他は千寿がいろいろと
事件に巻き込まれちゃうお話。外伝とはありますが、本編と同等の
内容なので、全部読むべし!です。
さて、私的には気真面目な諸兄と千寿カップルは大好きなのですが、
諸兄ってBLの攻としてはちょっと……かもしれませんね。
普通、攻って女性にモテモテ、カッコ良くて何でもできる
文句なしな男!が多いじゃないですか。
諸兄はすごく誠実で千寿に一途で、私的にはメロメロなのですが、
一般のBL読者さんにはどうなのでしょう?
が、ご心配なく!
そういうBL攻要素たっぷりな色男がきちんと登場します!
平安時代一の色男・在原業平サマです。
美形・賢い・血筋も良い・恋慣れている、文武両道のバッチリな男です。
彼が千寿や諸兄を助けながら、自分もちょいと事件に巻き込まれたり、
恋もします! 楽しいですよ~。
この他にもたくさんの登場人物が出てきて、すごく楽しい。
平安ものがお好きな方、是非!
私的には小野篁の登場にニヤリとしました。
秋月先生がこの作品を書かれた狙いは、歴史ものにあまり興味のない
方に平安時代というものを紹介したい!というのだったと思いますが、
この作品に興味のある方、興味を持った人物について載っている
他の作品、また、平安時代を舞台にした作品を読んでみるのも
良いのでは?
ということで、後日、私が好きな平安時代ものの作品などを
ご紹介したいと思います。
↓画像は
第一作目
業平・国経編
コミックス です。
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